すみれ、ハリウッド大役!デビュー作で「アバター」主演俳優と共演

[ 2015年6月29日 08:30 ]

念願のハリウッド映画の撮影のため、旅立つすみれ

 タレントのすみれ(24)がハリウッド映画の大役に抜てきされた。現在製作中の「The Shack」で、世界歴代No・1ヒット作「アバター」の主演俳優サム・ワーシントン(38)との共演。主人公と密接に関わる正真正銘の大役をハリウッドデビュー作で射止めたすみれは、スポニチ本紙の取材に「日本の皆さんが誇りに思ってくれるよう頑張ってきます」と約束。撮影のため成田空港から笑顔で飛び立った。

 世界の映画産業の頂点ハリウッドでもなでしこ旋風だ!すみれに合格の知らせがあったのは今月中旬。京都で時代劇の撮影をしていた最中で「着物にカツラ姿で、OH MY GOD!って何度も叫んじゃいました」

 真っ先に電話したのは母親で女優の松原千明(57)。「エーッ!と驚いたら泣き始めちゃって。絶対(ハリウッド女優に)なると信じていたって。私も胸が熱くなりました。ママがずっと応援して支えてくれたおかげだったから」

 「The Shack」は全米で400万部を突破した大ベストセラー小説(邦題「神の小屋」)が原作。カナダ人作家のウィリアム・ポール・ヤング氏が子供たちに読ませたくて自費出版したが「人生を変える作品」として多くの人の心を捉え、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストで20週連続1位を記録。世界で1000万部売れたとされる。

 映画化するのは06年に「クラッシュ」でアカデミー作品賞を獲得し、人気ホラー映画「ソウ」シリーズでも知られる製作会社ライオンズゲート。すみれを抜てきしたのはプロデューサーのギル・ネッター氏で「ライフ・オブ・パイ」で13年アカデミー賞最多の4冠を獲得したらつ腕。娘を殺された家族の再生をキリスト教のメッセージを通して描いた原作の内容からも「完全にオスカーを狙った作品」(映画関係者)といわれている。

 すみれがどれほど重要な役を射止めたかは、共演者が示している。物語は、サム・ワーシントン演じる主人公と「神」「イエス」「聖霊」の不思議な三者との出会いが中心。すみれはつかみどころのない不思議な聖霊サラユー役で、アジア系米国人や中国のスター女優らを退けてつかんだ。神役は、12年アカデミー賞で助演女優賞に輝いたオクタヴィア・スペンサー(45)。米映画界屈指の演技派と肩を並べる大役で、すみれも「多くのことを学びたい」と力が入っている。

 監督は09年のサスペンス映画「エグザム」で脚光を浴びたスチュアート・ヘイゼルダイン氏(43)。撮影は30日からで「ハリウッドでもブロードウェーでも活躍できる人になりたい。コメディーにも歌にも挑戦したい」と大きな夢に胸を膨らませて旅立った。

続きを表示

2015年6月29日のニュース