中谷美紀　主演舞台で体当たり女優魂「メスブタ！」、キスシーン…

舞台「メアリー・スチュアート」開幕直前会見に出席した中谷美紀と神野三鈴

　女優の中谷美紀（３９）が１２日、東京・渋谷のパルコ劇場で行われた主演舞台「メアリー・ステュアート」（同所、１３日開幕）の公開舞台稽古に参加した。

　女優の神野三鈴（４９）との２人芝居。中谷は感情を爆発させて「このメスブタ！」とののしるなど過激なせりふを連発。マイクを手に「私が愛したのはブタ男！」などとロック歌手のようにシャウトする場面や、股を広げての出産シーン、神野に唇を奪われるキスシーンまで披露。女優魂あふれる熱演で魅了した。

　会見でも女優としての覚悟をにじませた。１６世紀の英国を舞台に、中谷演じるスコットランド女王メアリー・ステュアートとイングランド女王エリザベス１世の数奇な運命を描く物語。男性関係に翻ろうされたメアリーと、「国家と結婚した」と言われたエリザベスのどちらに共感するかという質問に「仕事をする女性としては、エリザベスに共感を覚えます」とキッパリ。「私が演じることと結婚したのかどうかは分かりませんが、私も多くのものを犠牲にしてきた」と、独身を貫いてトップ女優の道を歩んできた人生を役柄に重ね合わせるように語った。

　一方、英国気鋭の演出家マックス・ウェブスター氏から「ブタ呼ばわりされた」ことを明かして笑いも誘った。「どうかと思いますよ。ひどい言葉を浴びせられながら演出していただいてます」とジョークを交えて苦笑い。舞台の見どころも「神野さんの豊満な胸をもみしだいてます」と過激な表現でアピールした。

　中谷はメアリーのほか、エリザベスの侍女、エリザベスの愛人の妻という３役に挑戦。神野はエリザベス、メアリーの乳母の２役を務める。