いくよさん“最後の生声”放送…４月２７日収録、元気にツッコミも

漫才コンビ「今いくよ・くるよ」の今いくよさん（右）

　５月２８日に胃がんのため死去したベテラン漫才コンビ「今いくよ・くるよ」の今いくよさん（享年６７）が生前録音した“最後の生声”が１日、放送された。ＫＢＳ京都ラジオ「いくよくるよのどやさマンデー」（月曜後９・００）で、コンビ最後のレギュラー番組。亡くなる１カ月前の４月２７日、京都・よしもと祇園花月の出番後に約２時間、６本分を収録した。

　番組は、駆け出し時代から親交があるお笑い芸人・パンチみつお（６１）がゲストで、いくよさんとくるよがインタビューする内容。いくよさんは元気な声で「早いね～、６月１日ですよ」と、実際は迎えることができなかった日付を告げてあいさつ。みつおが２０年以上連れ添った夫人について「嫁は変わりますな」とボヤいた場面では「向こうがだまされたんやろ」と愛きょうたっぷりにツッコミを入れた。「お別れの時間になりました。また来週お会いしましょう。どやさです」とコンビの代表的ギャグで締めくくった。

　来週８日分まですでに録音済みで、１５日放送分以降は来週中にも収録する。今後は、くるよが１人で出演するが、タイトル変更など詳細は未定とした。

　京都市出身の２人は地元愛が強く同局とのつながりは長い。過去の出演番組には「ビッグワイドＫＢＳ」（７９年４月～８０年３月）、「いくよくるよのはりきり・フライデー」（９０年４月～０６年３月）などがある。

　同局は、いくよさんの追悼特番の放送も決定。日時未定だが、過去の秘蔵音源を流す。関係者は「できれば、くるよさんも交えて湿っぽくならないようにしたい」と話している。