「花燃ゆ」第20話は9・4%…2度目の1桁台、自己ワースト更新

[ 2015年5月18日 10:05 ]

NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の主演を務める井上真央

 NHK大河ドラマ「花燃ゆ」(日曜後8・00)の第20話が17日に放送され、平均視聴率は9・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが18日、分かった。第15話の9・8%に続く2度目の1桁台。これを下回り、自己ワーストを更新した。

 第18話から、兄・吉田松陰を失ったヒロイン・文が夫の久坂玄瑞とともに激動の幕末に身を投じる新たな展開に突入した。

 初回(1月4日)の16・7%は1989年「春日局」14・3%、77年「花神」16・5%に次ぐ歴代ワースト3位発進。以後、第2話13・4%、第3話15・8%、第4話14・4%、第5話12・8%、第6話13・3%、第7話11・6%、第8話13・0%、第9話12・9%、第10話12・7%、第11話14・0%、第12話13・2%、第13話11・7%、第14話11・2%、第15話9・8%、第16話10・7%、第17話12・6%、第18話10・2%、第19話11・1%と推移している。

 第15話(4月12日)は「2015統一地方選開放速報」が午後8時から放送され、午後7時15分スタートの不利があったものの、初の1桁台9・8%に落ち込んだ。関東地区で大河ドラマの視聴率2桁割れは2012年「平清盛」以来だった。

 籾井勝人会長(72)は今月14日の定例記者会見で、番組の視聴率について「ちょっと低過ぎるという気がする」とコメント。「前半は話が散漫だったかな」と制作サイドに苦言を呈した上で「(視聴率は)今から上がるのではないかと期待している」と話した。

 主演の井上真央(27)演じる主人公は、幕末の長州藩士で思想家の吉田松陰の妹・文(ふみ)。文は長州の尊王攘夷派の中心人物・久坂玄瑞と結婚し、死別後、群馬県初代の県令(現在の知事)の楫取素彦(かとり・もとひこ)と再婚。幕末の動乱の中、強い絆で困難を乗り越えた家族愛、松陰の志を継いだ若者たちの青春群像を描く。

 大河ドラマ54作目。「1リットルの涙」などの大島里美氏、「甘辛しゃん」などの宮村優子氏、「ナースのお仕事」などの金子ありさ氏によるオリジナル脚本。演出は「ゲゲゲの女房」「篤姫」などの渡辺良雄氏らが手掛ける。

 第20話は「松蔭、復活!」。文(井上)の夫・久坂玄瑞(東出昌大)は「攘夷実行」の実現のため、京で朝廷の幹部に働き掛けを続けていた。萩で夫の帰りを待つ文は、おいの篤太郎が亡き兄・吉田松陰(伊勢谷友介)の本に興味を持っていることを知る。藩主・毛利敬親(北大路欣也)も困難を極めるまつりごとについて悩む中で、松陰の言葉を求めていることが分かり、文は松下村塾を再び人々が集う学びやにしたいと考える…という展開だった。

続きを表示

2015年5月18日のニュース