京香が読み聞かせ「セリフ覚えるのは簡単 思いを乗せるのは大変」

[ 2015年5月15日 05:30 ]

小学校で読み聞かせを行った鈴木京香

 東映の戦後70周年記念映画「おかあさんの木」(監督磯村一路、6月6日)に主演した鈴木京香(46)が14日、映画の舞台となった長野県の上田市立西内小学校で原作本の読み聞かせを行った。「子供たちに平和への思いを語り継ぎたい」と自ら発案した企画だ。

 「おかあさんの木」は長野県出身の児童文学者、故大川悦生氏が69年に発表した現代民話。7人の息子を兵隊にとられ、そのたびに桐(きり)の木を植えて、子供たちの無事を祈った母の姿を描いた。

 全校生徒47人のうち、3年生以上の30人が京香を迎えた。そんな中で、表題作と「ねずみのすもう」という大川作品2編を読んだ京香は「子供たちのキラキラした目が見えた。私にとっても素晴らしい経験になった」と感想。生徒から「セリフを覚えるのは大変ですか?」の質問も飛び、「覚えるのは意外と簡単ですが、私はお母さんでもないし、戦争も知らない。セリフに思いを乗せるのは大変でした」と答える一幕もあった。読み聞かせ後は桐の苗木と原作本5冊を学校に贈呈し、お返しに生徒たちから千羽鶴を受け取った。全国5校を回る旅は21日の広島市の小学校まで続く。

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2015年5月15日のニュース