笑点50年目 最多出演・木久扇が語る長寿の秘けつ マンネリでも新鮮

[ 2015年5月5日 09:00 ]

笑顔で笑点50周年を振り返る林家木久扇

 今月17日放送分から放送50年目を迎える日本テレビの演芸番組「笑点」。今も10%台後半の視聴率を軽く叩き出すお化け番組だ。歳月の流れとともに移り変わる出演者やスタッフ。その中で1969年11月に初登場してから、番組最多出演を誇る落語家の林家木久扇(77)にインタビュー。長続きの秘けつと魅力を語ってもらった。

 「笑点」人気を支えてきた一人が林家木久扇だ。“ゆるキャラ”が愛される。若手大喜利を経てレギュラーとなった69年11月からは、病気療養による休みが幾度かあった桂歌丸より出演数は多い。座布団10枚級の最多記録だ。

 「半世紀ですか。凄いですよねえ。偉大なるマンネリとよく言われますが、こんな長寿番組、あとは“きょうの料理”くらいじゃないですか」

 秘けつを「派手な着物を着て、変なことを言ってるのがおかしいんでしょうねえ。着物姿で正座して、座布団のやりとりだけなんですけど、あれは(初代司会の)立川談志さんが思いついた。牢(ろう)名主が良い答えを出した者に座布団を与えるというスタイル」と分析。

 その談志さんから、前田武彦さん、三波伸介さん、先代三遊亭円楽さん、そして歌丸と司会者は代わっていったが「前田さんは、身の回りの、いわゆるサザエさん的な発想のことを答えに入れると喜びました。三波さんは声色や歌が好きでしたね」と述懐する。

 「良い答えを言うのは誰でもできるんです。突然思いも寄らないことが起きるっていうのが、お客さまにとって新鮮。だからいつも新しいものを掘り起こしていかなくちゃいけないんですね。河童(かっぱ)をやったり、雨乞いの祈祷(きとう)をやったり…」

 田舎で暮らす高齢者を意識しているという。「セントルイス・ブルースのメロディーに乗せて♪イヤ~ンバカ~ン そこはおチチなの~などと繰り返して、植え付けていったんです。すると“しようがないね、この人は。こんなことばっかり言ってるよ”って、これが受けたんですね」

 大河内伝次郎さんや片岡千恵蔵さんら時代劇スターの声色もおなじみ。「古い役者さんの映像は60歳以上の年配の方の頭の中に入っている。そのネガを僕が引き出してあげると喜んでもらえるんですよ」

 地方にも出掛けるが、歓待ぶりは大変なもの。「楽屋入りするときも両側にずっと並んでいて、“きくちゃ~ん”って、顔を触られるんです。即身仏じゃないのにねえ」

 番組からヒット商品も多く出た。「木久蔵ラーメンにつけ麺、ナポリタン。今はかりんとうを考案中。せがれ(二代目木久蔵)とのダブル襲名や、師匠を落語にした“彦六伝”など、全て番組から生まれたんです」

 昨年7月に喉頭がんが見つかったが、放射線治療で撃退。「いまではメンバーの中で一番健康。長生きして、メンバーみんなの葬儀委員長をやってあげようと思ってねえ。“惜しい人を亡くした”って何回も言いたいんです」と呵呵(かか)大笑した。

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