紺野アナ なぜ踊るだけの番組?能力生かす企画作り「大事な強み」

[ 2015年5月4日 08:50 ]

「紺野、今から踊るってよ」第2弾で再び美女とひたすら踊る紺野あさ美アナウンサー(右端)(C)テレビ東京

 テレビ東京の紺野あさ美アナウンサー(27)がひたすら踊るだけの異色番組「紺野、今から踊るってよ」の第2弾放送が4日、スタートする。5月第1~3週の月~木曜(4~7日、11~14日、18~21日)深夜1時30分から5分のミニ枠として12回オンエア。同局の金子優プロデューサーが「うちの局が自信を持って打ち出せる大事な強みの1つ」と「モーニング娘。」出身の紺野アナのズバ抜けた能力を生かし、テレ東らしいオリジナリティーあふれる企画が生まれた。

 「YOUは何しに日本へ?」(月曜後6・57)のディレクターや「ざっくりハイタッチ」(土曜深夜1・15)などを手掛ける金子プロデューサーは、過去4回放送された「熱血!DANCEアカデミー」を担当。昨年3月の同番組でテレ東のキャラクター「ナナナ」がウェブ上で踊るPR企画があり、紺野アナも登場。キレのあるダンスが大きな話題になった。

 金子プロデューサーと紺野アナが雑談で「踊る番組があったらいいね」と話していたところ、今年3月上旬、営業局から「美女とただ踊るだけ」という企画が上がってきた。金子プロデューサーは、あまたのダンサーの中から迷わず紺野アナにオファー。社内調整がつき、実現に至った。

 金子プロデューサーは「全国のテレビ局を見渡しても、紺野以上のパフォーマンスができるアナウンサーは、そういないと思います。うちの局が自信を持って打ち出せる大事な強みの1つ。アナウンスの能力は場数を踏んで、まだ勉強しないといけないと思いますが、ダンスの能力はズバ抜けているので、そこを掘り起こして、いろいろな方に見ていただき、彼女の仕事が増えたり、先々につながればいいなと。スタッフ全員、親になった心境です」と企画意図や起用理由を説明。「ナナナのナナナたいそう」のお手本動画、ようかい体操第一を踊る「世界卓球」のPR動画など、紺野アナの仕事に広がりが出てきている。

 第1弾は3月29日、日曜のド深夜2時55分から15分放送された。紺野アナは自らカメラを手に美女の自宅などを訪れ、ご対面するや「今から踊りましょうか」とダンスナンバーに乗り、一緒に踊りを披露。インターネット上でも「昔よりダンスのキレがいい」「毎週見たい」「ただ踊るだけの番組がこんなにおもしろいとは。1時間でも見られそう」などと大反響を呼んだ。

 話題性はもちろん、結果も伴った。番組平均視聴率は1・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。同時間帯の前4週平均0・6%から倍増となった。横並びだった千原ジュニア(41)とケンドーコバヤシ(42)による日本テレビのトーク番組「にけつッ!!」(深夜2・40~3・10)の1・2%を上回り、占拠率24・3%をマークした(占拠率=シェア:該当局の視聴率が放送全体の視聴率に占める割合)。

 金子プロデューサーが「部活のよう」と表現する収録は美女1人とのダンスにつき、1時間~1時間半。収録前に局で2~3時間の練習を行うため、ロケがある日、紺野アナは休むことなく踊っている。本人も企画が斬新と乗り気で、金子プロデューサーは「こだわりがハンパない。われわれとしては撮れ高OKでも、VTRをチェックして『もう1回、踊りたいです』と何回も言います」と証言。第1弾はストリート系ダンスの倖田來未(32)「TABOO」に苦戦。「リベンジしたい」と話しているという。

 第2弾は安室奈美恵(37)きゃりーぱみゅぱみゅ(22)、アイドルグループ「私立恵比寿中学」、ロックバンド「ONE OK ROCK」らの楽曲で踊る。

 第3弾以降について、金子プロデューサーは「チャンスがあれば、視聴者の皆さんからリクエストがあれば。できたらいいなと思っています」と展望。「紺野が楽しそうに踊っている姿を見ていただき、グッスリ寝ていただきたいです」とアピールしている。

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