「こども電話相談室」終了 TBSラジオ、半世紀で幕

[ 2015年3月18日 22:04 ]

 TBSラジオは18日、50年以上にわたって放送してきた「全国こども電話相談室」が29日で終了すると発表した。子どもの質問に世相を反映してきた名物番組が、スマートフォンなどによる「検索」時代に幕を下ろす。

 「こども電話相談室」が始まったのは1964年7月。「赤ちゃんはどうして生まれるの」「宇宙には果てがあるの」といった子どもたちの率直な疑問に、教育評論家で僧侶の無着成恭さんや放送タレントの永六輔らが生放送で回答してきた。

 放送開始当初は「修学旅行にいけない人がいるがどうしたらいいか」、リクルート事件の際には「政治家の秘書ってどんな仕事?」など、時代の変化に応じてさまざまな質問が寄せられていた。

 2008年には「全国こども電話相談室・リアル!」とタイトルを変え、子どもたちの悩みなどを聞くスタイルの収録番組に。現在は全国10局で放送していた。

 終了の理由についてTBSラジオは「現代の小中学生は電話で相談するよりも、パソコンやスマートフォンで調べることに慣れている。いったん看板を下ろし、親子で聞ける番組を模索することにした」としている。

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2015年3月18日のニュース