平成中村座2年ぶり公演 勘九郎「浅草のみなさんに感謝」

[ 2015年3月13日 06:30 ]

2年ぶりの平成中村座公演についての抱負などを語る中村勘九郎(右)と七之助

 来月1日初日の平成中村座公演を控えた歌舞伎俳優の中村勘九郎(33)、七之助(31)が12日、都内で抱負を語った。

 故十八代勘三郎さんが「江戸時代の芝居見物を復活させたい」と中村座ゆかりの地、浅草寺境内に仮設劇場を建設して始めた冒険企画。2年ぶりの公演は初めて兄弟が中心。勘九郎は「父が亡くなってどうしようかと思っていた。でも、中村座を建てることだけは、2人の心の中で一致していた。父のおかげだし浅草のみなさんに感謝しかない」と感慨深げ。

 先月、急逝した坂東三津五郎さんは、勘三郎さんと兄弟のような間柄。「芸に厳しい方でしたけど、ああいう方は他にはいません」と七之助。勘九郎は「父以上にいろいろ教えてもらいました。今はそれしか」と言葉を詰まらせた。

 演目は「勧進帳」「魚屋宗五郎」(昼の部)「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」「幡随長兵衛」(夜の部)など。5月3日まで。

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2015年3月13日のニュース