念願の朝ドラヒロインに決定!3度の“冬”乗り越え、波瑠が来た!

[ 2015年3月13日 05:30 ]

NHK連続テレビ小説「あさが来た」ヒロインに選ばれた波瑠は会見で笑顔を見せる

 9月末から始まるNHK連続テレビ小説「あさが来た」のヒロインは女優の波瑠(23)に決まった。同局が12日、発表。オーディションで2590人の中から選んだという。都内で会見に臨んだ波瑠は「心臓がつぶれてしまいそうな気持ちです」と緊張した面持ちであいさつした。

 朝ドラでは初めて、幕末からスタートする話題作。幕末から大正時代を生きた女性実業家の広岡浅子の生涯がモデルで、ヒロイン・あさが「気前のいいボンボン」の夫に代わり、炭鉱経営や銀行設立などに奔走する。

 波瑠は朝ドラのオーディションは4度目の挑戦。「てっぱん」で選から漏れ、「純と愛」「あまちゃん」では最終選考で涙をのんだ。「(これまでは)悔しい思いで、決まったヒロインを見つめていました。縁がないのかなと思った瞬間もありました。10年続けてきてよかった」と言葉に喜びをにじませた。タイトルは「あさが来た」だが、まさに「はる(春)が来た」ような朗報だ。

 周囲は「普段は人見知りだが、負けず嫌い。いざという時に強いタイプ」と語る。その性格が今回のオーディションではまった。

 ヒロインが「相撲を取るのが好き」という設定のため、朝ドラ史上初の“相撲審査”を開催。波瑠は役柄通りに強く見える元気のよい取り口を見せ、制作陣の心をつかんだ。佐野元彦エグゼクティブ・プロデューサーは「元気さと品があった。相撲を取って赤く上気した顔も可愛くて、あささんはこんな人かな?と思った」と説明した。

 ヒット作が続いている朝ドラ。意気込みをあらためて聞かれた波瑠は「エネルギッシュでパワーあふれるヒロインになりたい」と力を込めた。

 ◆波瑠(はる)1991年(平3)6月17日、東京都生まれ。06年、WOWOW「対岸の彼女」で女優デビュー。10年「マリア様がみてる」で映画初主演。TBS「A―Studio」アシスタントMCを担当。雑誌「セブンティーン」「non・no」で専属モデルも。1メートル64。血液型O。

 ▽「あさが来た」 広岡浅子(1849~1919年)をモデルに、激動の時代に社会進出した女性の生涯と家族の絆を描く。京都の豪商に生まれ、17歳で大阪・土佐堀近郊の両替商に嫁ぎ、道楽好きの夫に事業を託され商才を発揮。炭鉱事業、銀行事業、生命保険事業などに挑み、晩年は日本初の女子大設立に尽力した。座右の銘は「九転び十起き」。どんな苦境にも立ち向かう強じんな精神を持ち“明治の女傑”といわれる。

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2015年3月13日のニュース