長男の巳之助“遺言”通り棺に小道具「花錫杖」入れる

[ 2015年2月26日 05:30 ]

<坂東三津五郎さん葬儀>葬儀を終え一礼する(左から)長女・守田菜生、長男・坂東巳之助、次女・守田幸奈

坂東三津五郎さん本葬

 喪主を務めた長男の巳之助(25)はあいさつで、三津五郎さんが2度離婚したことについて「芸に対する真面目さと対照的で(プライベートは)自由だった。いらぬ苦労をしたこともあった。オン、オフがしっかりした性格のおかげで、楽しい思いもさせてもらった」と“恨み節”にも聞こえる表現で振り返った。

 三津五郎さんは13年6月、歌舞伎座のこけら落とし公演で舞踊「喜撰(きせん)」を演じた際、弟子に、小道具の花錫杖(しゃくじょう)を手にして「俺が死んだら、これを棺おけに入れてくれ」と頼んだという。「本人の望み通り花錫杖と姉さんかぶりを入れました」と話した。

 閉式後には式場前で、長女で女優の守田菜生(30)、次女で日本舞踊師範の守田幸奈(29)と並んで参列者に一礼。三津五郎さんの屋号「大和屋」「十代目」の声が上がった。戒名は「香藝院爽進日壽居士(こうげいいんそうしんにちじゅこじ)」。品のいい芸風などを表しているという。

続きを表示

2015年2月26日のニュース