高倉健さん 養女が明かす闘病と生きざま…「永久保存版」に手記

[ 2015年2月9日 08:05 ]

「高倉健 1956―2014」には秘蔵写真も満載。東宝スタジオで照れながら「気をつけ」のポーズでカメラに納まる健さん(撮影・白澤正、文藝春秋)

 昨年11月10日に83年の生涯を閉じた映画俳優高倉健さんの養女、小田貴さん(50)が9日発売の「永久保存版 高倉健 1956―2014」(文藝春秋)に「高倉健というプライド」と題した手記を寄せ、闘病の日々を明かしている。

 健さんが18年間にわたって連れ添った貴さんと養子縁組をしたのは14年5月。昨年4月に悪性リンパ腫と診断されたが、「薬や機械に頼ることなく、最後に自らの呼吸で旅立つまで、頭の中にあったのは“次の一本”でございました」と、復帰に命を燃やしていた思いをつづっている。

 一度は寛解状態になり退院。その後、入退院を繰り返したが、11月9日に容体が急変。「慌てるな、慌てるな」が、聞き取れた最後の言葉だったという。健さんが天台宗の故酒井雄哉大阿闍梨(あじゃり)から贈られた「往(ゆ)く道は精進にして、忍びて終わり悔いなし」という一文。貴さんは「その生きざまを、傍らで見せてもらいました」と感謝の言葉を送っている。

 手記については「“風”となりました高倉への思いをつづらせていただきました。誕生月に合わせ、謹んで皆様にお届けできればと存じます」とスポニチ本紙にコメントを寄せた。

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2015年2月9日のニュース