12歳アイドル ヘリウム吸引ゲーム収録中に倒れ意識不明

[ 2015年2月5日 05:30 ]

 テレビ朝日は4日、女性アイドルグループ「3B junior(スリー・ビー・ジュニア)」のメンバー(12)が番組収録中に倒れて意識を失い、病院に搬送されたと発表した。

 番組は同局が制作し、BS朝日で放送しているバラエティー「3B juniorの星くず商事」(土曜深夜3・00)。1月28日夕、東京・六本木の同局で収録を行い、吸うと声が変わるヘリウムガスを使ったゲームでガスを一気に吸い込み、直後に倒れた。専門医からは、脳の血管に空気が入り血流が妨げられる「脳空気塞栓(そくせん)症」と診断された。

 現在も都内の病院に入院中。目を開けて声を出そうとし、4日には食事を取るなど回復の兆しはあるものの、意識は十分に戻っていないという。同局は会見で「こうした結果を招き、心より深くおわび申し上げます」と謝罪した。

 ゲームは、メンバーが5組に分かれて行っていた。人数分が用意された5000CC缶に1本だけヘリウムガスが入っており、それを吸って声が変わったメンバーが「当たり」という内容。ヘリウムガスはパーティーグッズとして市販されている商品を使用した。缶には「大人用」と記載されており、同局は「安全管理に問題があった可能性もある」と述べた。当日、警視庁麻布署が実況見分を実施。同署は業務上過失傷害の疑いもあるとみて関係者から事情を聴いている。

 グループは「ももいろクローバーZ」の妹分で、メンバーは現在、10~16歳の27人。番組は1月24日に始まり収録していたのは今月14日放送分だった。事故後の1月31日は放送されたが今月7日の放送は中止。その後については「検討中」とした。

 最近のアイドルは、芸人と同様に体を張って笑いを取るなど、親しみやすさを武器に人気を築いている。自粛路線が広がれば、アイドルブームに影響を与えかねない。

 ▽3B junior 芸能事務所「スターダストプロモーション」に所属する高校生以下の女性アイドル集団で、ダンス、ボーカルレッスンを通じてユニットデビューを目指す。旧メンバーにはももいろクローバーZや、私立恵比寿中学などがいる。

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2015年2月5日のニュース