NHK新「夜9時の顔」はイケメン紳士・河野憲治氏

[ 2015年2月4日 05:30 ]

フォトセッションで手を合わせる(左から)鈴木奈穂子アナウンサー、河野憲治キャスター、佐々木彩アナウンサー

 NHKは3日、15年度番組の新キャスター発表会見を東京・渋谷の同局で行い、看板番組「ニュースウオッチ9」(月~金曜後9・00)のキャスターを大越健介氏(53)から報道局国際部長の河野憲治氏(52)に交代すると発表した。

 河野氏はワシントン支局長、イランのテヘラン支局長を歴任した国際派。「国際経験を生かして日本人の視聴者が知るべきニュースをどこよりも早く、分かりやすく伝えたい」と抱負を語った。

 沖縄放送局で米軍基地などを取材後、国際部を経てワシントン支局に赴任。通算約10年駐在し、4人の大統領を取材。支局長時代の09年に日本の報道機関で初めて、オバマ大統領の単独インタビューを行った。

 テヘラン支局では初代支局長として4年間駐在。戦争直後のアフガニスタンやイラクなども取材し、今回、「国際取材の経験豊富なベテラン」(正木清貴アナウンス室長)として起用された。同局関係者は「政治部出身の大越氏に対し、河野氏は海外畑を歩んできた。緊迫する国際情勢をより詳しく伝えるための交代」と指摘した。

 河野氏は中東の過激派「イスラム国」による邦人人質事件を念頭に「最近も残念な事件があったが、ああいう事件をどう見ればいいのか、自分の視点で語ることができれば」と意欲。大越氏とはワシントン支局で4年間共に勤務し「考え方も近く、方向性を大きく変えようとは思わないが、自分らしい表現の仕方など考えたい」と話した。

 女性キャスターも井上あさひアナウンサー(33)から鈴木奈穂子アナ(33)に交代。鈴木アナは河野氏を「イケメンでジェントルマン」と紹介。朝の報道番組「おはよう日本」のキャスターを5年間務め、「毎日午前2時起きの生活だったので体の時計を調整したい」と“夜の顔”への転身に気合十分。

 スポーツは廣瀬智美アナ(33)に代わり佐々木彩アナ(28)が担当。3月30日から登場する。

 ◆河野 憲治(こうの・けんじ)1962年(昭37)11月、香川県出身。86年入局。11年から同局のBS「ワールドWAVEトゥナイト」のキャスターを務めた。趣味は愛犬「ティーラ」の散歩。

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2015年2月4日のニュース