ミス日本グランプリは芳賀千里さん 元シンクロ代表、挫折乗り越え

[ 2015年1月27日 05:30 ]

ミス日本グランプリに輝いた芳賀千里さんの水着審査

 日本女性にふさわしい心と健康的で美しい身体を競う「第47回ミス日本コンテスト2015」(スポーツニッポン新聞社後援)が26日、東京・新宿の京王プラザホテルで開かれ、日本女子体育大体育学部4年の芳賀千里さん(22)がグランプリに輝いた。シンクロナイズドスイミング日本代表に選ばれるもケガで引退するという挫折を乗り越え、2426人の頂点に立った。

 「エントリーナンバー4番」。発表を聞くと、芳賀さんの目から大粒の涙がこぼれた。「本当に苦しいことばかりだった」というこの一年。「苦しい時を支えていただいた方々への感謝を胸に、私の笑顔で幸せになっていただけるような女性になりたい」と、晴れやかに笑った。

 挫折からの復活だった。小3でシンクロを始め名門アクラブ調布で鍛錬を積んだ。昨年2月には日本代表に。しかしハードな練習の結果、持病の胸郭出口症候群が悪化し体にまひが生じた。

 4月に、全力を注いできた競技からの引退を決意。「自分には何もなくなってしまったのではないか」と喪失感に駆られた。そんな姿を見かねた母・聖子さんから「何か新しいことに挑戦してみれば」と言葉をかけられ、挑戦を決めた。

 酒井政利審査委員長は「目力が強いし、動きも機敏。今までのグランプリとは違い、スポーツ面での発言もしていける存在」と絶賛した。

 ハプニングにも動じなかった。慣れないハイヒールをはいての水着審査。ポーズをとる際によろけた。「スポーツをずっとしていたので、がさつな部分がある」と言いながら「すぐ平常心に戻りました」。約半年の選考過程を経て引退直後よりたくましくなった。

 審査中のスピーチでは競技から身を引いた経緯に触れ、思わず涙した。心の傷は深い。でも「その苦しさがあったからこそ、まだスポーツというひとつの世界にしかいないんだと気付くことができた」とすがすがしい表情。「ミス日本を受け、ここまで来られて、本当に素晴らしい経験をさせていただいた」。挫折から逃れるため、無我夢中の日々を送った末の栄冠。ほおに、苦悩を断ち切ったうれし涙が伝った。

 3月に大学を卒業し一般企業に就職。「グランプリの仕事と二足のわらじで頑張ります」と笑顔を見せた。

 ◆芳賀 千里(はが・ちさと)1992年(平4)10月19日、東京都生まれの22歳。日本女子体育大体育学部4年。特技はシンクロナイズドスイミング、マッサージ。趣味は水泳、スポーツ観戦、映画観賞。座右の銘は「つよく、正しく、美しく」「つらいときこそ笑顔」。1メートル66、46キロ。B85・W59・H85。血液型A。

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