同性婚の一ノ瀬文香と杉森茜 4月に挙式「養子はほしい」

[ 2014年12月21日 16:51 ]

腕を組んで笑顔で質問に答える一ノ瀬文香(左)と杉森茜

 TBS系「サンデー・ジャポン」のコメンテーターなどで知られるタレントの一ノ瀬文香(34)と日本テレビ系「ウーマン・オン・ザ・プラネット」に出演中の女優杉森茜(28)が来年4月19日に都内で挙式・披露宴をすることを発表。芸能界では異例の女性同士の挙式とあって、注目が集まる中、21日に都内でそろって会見を行った。

 一ノ瀬は09年4月に写真週刊誌にてレズビアンであることをカミングアウト。ミュージカルを中心に活動中の杉森も「女性が好き」であることを自覚していたという。そんな中、2人は12年12月中旬、新宿のゲイバーで出会い、翌年2月から交際を開始し、ブログなどでも交際を公表していた。

 交際スタート直後から結婚は考えていたといい、今夏に杉森から「結婚式をしよう」という具体的な話が出たことで進展。杉森のプロポーズは「ここら辺で首輪を付けておきたい」という言葉だったといい、一ノ瀬は「私が恋愛面で信用がないんでしょうね」と苦笑いで振り返った。

 会見では自然と腕を組み、幸せオーラ全開だった2人。一ノ瀬が「ラブラブです。ケンカはするけど、仲はいいです。見ていて飽きないところが好き」と笑顔を見せれば、杉森も「話を論理的に組み立てて、話してくれるところが好き」と見つめ返した。

 結婚公表後はツイッターやブログなどで多くの意見が寄せられたといい、ほとんどが応援や祝福だったというが、一部は批判もあったという。お互いの両親への報告も済ませているが、日本での同性婚は法的に認められていないこともあり、公表することには両親からも当初は反対されたという。一ノ瀬は「同性のカップルはいっぱいいるけど、まだまだ世間の理解はあまりなく、ほとんどが内緒にしている。内緒にしたままでは何も進まない。婚姻もできないので、できるようにしたい。そのためには可視化が必要だと思った」とその熱い思いを明かした。同性同士のカップルでは養子縁組をする場合が多いが、2人は「養子縁組をするつもりはない」。公正証書を作成し、財産分与など結婚にまつわるすべての事柄を書面に起こし、役所に届け出る予定だという。

 子供については「養子はほしい」と杉森。一ノ瀬も「茜ちゃんのほうはいつかはほしいと言っているので、受け入れる準備ができたら協力して育てたい」と前向きに答えた。

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