健さん、よみがえる肉体美…未公開カット満載“素顔”の写真集

写真集「映画俳優・高倉健　その素顔」の一枚。浜辺で日光浴する高倉健さん

　１１月１０日に亡くなった俳優高倉健さん（享年８３）の未公開カットを含んだ写真集「映画俳優・高倉健　その素顔」（音羽出版）が２２日に発売される。撮影したのは、健さんに指名され“専属カメラマン”として１９６０年代半ばから３０年間スチール撮影を担当した遠藤努さん（８４）。「網走番外地」「昭和残侠伝」「野性の証明」など代表作のスチールを担当し、健さんの映画俳優としての軌跡を写真に残してきた。

　一方で、健さんのプライベートも多く撮影。今回は１００枚以上を集めている。海辺で日光浴する姿や、体を鍛えるトレーニング姿、大好きだったポルシェの前での一枚など、銀幕の中とは違う健さんの素顔が見られる。

　遠藤さんは「健さんは決めポーズがうまく撮りやすい俳優さんでした。カメラを向けると気迫が伝わってくる。でも、プライベートではカラオケ好きで朝までマイクを離さない。スタッフは眠い目をこすりながら仕事をしました」とコメント。知られざるスターの素顔を明かしている。

　音羽出版からは、健さんの映画人生を小説として描いた「高倉健　孤高の生涯」も発売。映画記者として長く健さんを取材してきた作家嶋崎信房氏が、東映入社からスターにのし上がるまで、そして江利チエミさんとの結婚と別れなどを小説化した。上巻は２６日、下巻は１月初旬にそれぞれ発売予定。