賀来千香子「エネルギー感じて」 舞台「真田十勇士」15年新春再演

[ 2014年12月3日 05:39 ]

舞台「真田十勇士」に淀の方役で出演する賀来千香子

 昨夏の初演から1年4カ月で早くも再演される舞台「真田十勇士」(来年1月8日初日、赤坂ACTシアター、主催・TBS、スポーツニッポン新聞社ほか)に淀の方として出演する賀来千香子が作品へ懸ける思いを語った。

 大坂の陣で、豊臣滅亡という過酷な運命を背負う淀の方を再び演じることになった賀来、短期間での再演に対しては「ありがたいという気持ち。慣れている部分と新しい部分と、どちらの気持ちでも演じられる」と感謝の思いを口にした。初演の時から「チームワークが凄く良くて、手応えがあった」と振り返るように、レベルの高い芝居に参加出来ることに喜びを表した。

 ストーリーは広く知られた豊臣と徳川の最後の決戦、淀の方は戦国時代随一の“悲劇のヒロイン”。賀来は「気高い人」と初演時から話す通り、品格、威厳を備えた演技を目指してきた。淀の方の資料もずいぶん読み込んだという。「いい意味で難しい。ゆったり考えてみよう、とも思った」と400年前の出来事に思いをはせた。

 また、真田幸村役の上川隆也(49)徳川家康役の里見浩太朗(77)らと、再び同じ舞台に立つことには「どの方が欠けても成立しない。楽しみです」とし、「上川さんは(この舞台の)芯であり、里見さんはまさに重厚で重鎮」とあらためてその存在の大きさを感じ取っている。

 2015年の新春を飾る。賀来は「義を貫く姿勢。男だけでなく女性としても曲げてはいけない(物語)。年の初めで襟を正す、背筋を伸ばすような、エネルギーのある舞台なので、それを感じていただきたい」と、大坂夏の陣400年に向けて目を輝かせていた。

 ◆賀来千香子(かく・ちかこ)東京都出身。学生時代からモデルとして活躍。82年に「白き牡丹に」(TBS)で女優デビュー。「男女7人夏物語」(86年、TBS)などヒットドラマに立て続けに出演。92年には、一大ブームを巻き起こした「ずっとあなたが好きだった」(TBS)に主演した。映画、ドラマ、舞台、CM、雑誌など多岐にわたり第一線で活躍している。近年は「つるかめ助産院~南の島から~」(12年、NHK)「ドラマ10 激流~私を憶えていますか?~」(13年、NHK)「ダンダリン」(同、日本テレビ)などに出演。13年4月から「HERS」(光文社)でカバーモデルを務めている。

 ▽舞台「真田十勇士」 2015年1月8~25日、赤坂ACTシアターで東京公演。脚本に「劇団☆新感線」座付き作家の中島かずき氏、演出に幅広いジャンルで活躍する宮田慶子氏を迎え、主演の真田幸村を上川隆也、敵対する徳川家康を里見浩太朗が演じる。柳下大、黒川芽以、そして賀来千香子らベテランから若手の豪華メンバー出演の大型時代劇。主題歌は中島みゆきが担当する。

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