健さん地元で追悼上映 「小倉昭和館」館主は文通相手「孫やひ孫の世代まで」

[ 2014年11月22日 17:24 ]

高倉健さんの出演映画のポスターや手紙に見入る来館者

 10日に死去した俳優高倉健さんの地元、北九州市の映画館「小倉昭和館」で22日、主演映画の追悼上映が始まった。多くのファンが訪れ、館内の記帳台に「男の生きざまを教えていただいた」「長い間おつかれさま」などのメッセージを記した。上映は28日まで。

 高倉さんは福岡県中間市出身で、高校時代を隣接する北九州市の県立高校で過ごした。小倉昭和館の館主樋口智巳さん(54)が高倉さんの映画にエキストラとして出演したのをきっかけに、お互いに手紙のやりとりをしていた。

 先月から「新幹線大爆破」(1975年制作)の上映を予定していたが、高倉さんの死去を受けて急きょ追悼上映会とし、記帳台も設置。高倉さんからの手紙や出演映画の公開当時のポスターも展示した。

 22日昼の上映では、主に年配の来館者で満席に。映画を見終えた北九州市小倉南区の奥村輝章さん(77)は「やっぱり男らしい。人間として健さんのようにありたい」と話した。

 館主の樋口さんも「りんとした寡黙な日本人男性の素晴らしさを、スクリーンを通して孫やひ孫の世代まで伝えていきたい」と語った。

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2014年11月22日のニュース