新垣結衣 10代の頃は「あまのじゃく」だった 葛藤の末素直に

[ 2014年11月11日 10:55 ]

湧き上がる感情のままサヤ役を演じたという新垣結衣

 女優の新垣結衣(26)が主演映画「トワイライト ささらさや」で、突然夫に先立たれ、赤ちゃんを抱えながら強く生きていく妻を好演している。“ガッキースマイル”と呼ばれる輝くような笑顔で観客を魅了するが、「最近、笑うのが下手になったなあと思います」と意外な発言も。その真意とは!?

 今月8日に公開された映画「トワイライト ささらさや」では、「新垣さん演じる主人公に感情移入した」という観客の声が多く寄せられている。

 夫・ユウタロウ(大泉洋)を交通事故で突然亡くした主人公・サヤが、周囲の人々の優しさに包まれながら成長する姿を描く。生まれたばかりの我が子を抱いて途方に暮れる姿や、家族が心配で成仏できないユウタロウが他人に乗り移って、サヤと再会するシーンなど、新垣の演技が観客の涙を誘う。

 深川栄洋監督は新垣に信頼を置き、演技プランをすべて任せた。

 新垣は「状況は考えますが、あとは“なり”(その場の雰囲気に合わせて演じること)でした。共演者の方々の演技が素敵なので、心の準備はいりませんでしたね」と湧き上がる感情で演じた撮影を振り返った。そして、夫婦や親子の温かい絆が描かれる作品の完成に、「一生懸命生きるっていいなってあらためて感じました」と穏やかな表情で語る。

 「私は子供を産んだことがないので、新垣結衣自身としては、サヤよりは、ユウちゃん(夫のユウタロウ)に共感していました。ユウちゃんは悲しいことやつらいことがあっても前に進もうって気持ちが見えて…。一生懸命って素敵って思いました」

 こう話す新垣だが、“頑張る人”を素直に褒められるようになったのは最近のこと。「10代のころは、人から“頑張って”って言われるのもイヤだったし、人に言うのもイヤだった。自分に自分で“頑張る!”って言えるようになったのは、ここ数年です」と打ち明ける。

 「10代のまさに思春期のころは、あまのじゃくで、自分で自分のことが分からなかった。言っていることと、やっていることが違っていました。ここ数年、言葉を自然と受け入れられるようになったんです。そんな変化がありました」

 何かに吹っ切れたような癒やし系の笑み。心の中の葛藤を経たからこそ浮かぶようになったのだろう。

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