宮崎監督にアカデミー名誉賞、日本人で2人目

[ 2014年11月9日 19:28 ]

 卓越した業績を残した世界の映画人に贈られるアカデミー名誉賞の授賞式が8日(日本時間9日)、ロサンゼルスのハリウッドで開かれ、日本のアニメ映画監督宮崎駿さん(73)らに授与された。

 アカデミー名誉賞は1990年に故黒沢明監督が受賞して以来、日本人監督としては2人目。

 タキシード姿の宮崎監督は舞台上で金色のオスカー像を受け取り「私たちの国は(私が仕事をしてきた)50年で一度も戦争をしなかった。このことが僕らの仕事にとって大きな力になった」と話した。

 また「紙と鉛筆とフィルムで映画を作れた最後の時代に立ち会えたことは幸運だった」と述べ、満場の拍手を浴びた。

 宮崎監督は「千と千尋の神隠し」で、アカデミー賞長編アニメ賞やベルリン国際映画祭金熊賞などを受賞。「ハウルの動く城」や「風立ちぬ」でアカデミー賞にノミネートされた。

 アカデミーは授賞理由を、「もののけ姫」で1990年代後半に世界的に有名になる前から「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラピュタ」、「となりのトトロ」などの作品が日本で絶大な支持を受けていたと説明、長年の功績をたたえた。

 宮崎監督は2013年9月、「風立ちぬ」を最後に長編製作から引退すると表明したが、受賞後の取材で、短編アニメは「作れる限り作っていく」と明言した。

 また戦争に翻弄された先人の経験に触れ「(自分が)アニメーションを続けられたのは日本が戦争をしなかったというのが大きい。戦争と原爆の記憶があったから『戦争は絶対しない』というのが定まっていたが、(戦後)70年過ぎてだいぶ怪しくなってきた」と危惧を示した。

 宮崎監督以外にフランスの脚本家ジャンクロード・カリエールさんとアイルランド出身の俳優モーリン・オハラさんも名誉賞を受賞した。(共同)

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