アナ雪効果だ!米ディズニーが過去最高売上&純利益記録

[ 2014年11月8日 05:30 ]

 米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーの2014年9月期決算が、売上高、純利益いずれも過去最高を記録した。アニメ映画「アナと雪の女王」が世界中で大ヒットし、関連グッズを手掛ける商品事業が伸びたことなどが貢献。さらに同日、大ヒットアニメ映画「トイ・ストーリー」の第4弾を製作し、2017年に公開すると発表。“ディズニー帝国”の隆盛は当分続きそうだ。

 ディズニーの2014年9月期決算は、売上高が前期比8%増の488億1300万ドル(約5兆6100億円)、純利益も22%増の75億100万ドル(約8600億円)といずれも過去最高となった。業績を押し上げたのは、映画関連事業。共同電によると、同事業の売り上げが22%伸び、関連グッズを手掛ける商品事業も12%増えた。

 “主役”は「アナ雪」だ。全世界興行収入12億7422万ドル(約1465億円)で、日本でも歴代興行収入3位の254億6000万円(興行通信社調べ)を記録。女優の松たか子(37)らが歌う日本語版主題歌「レット・イット・ゴー~ありのままで~」は子供から大人まで口ずさむ大ヒット。「日経トレンディ」が3日発表した「年間ヒット商品」では、「妖怪ウォッチ」を抑え1位に輝いた。

 米フロリダ州のディズニーワールドなど米国のテーマパークの収入も堅調で、テーマパーク・リゾート事業は7%伸びた。

 さらにディズニーは6日、全世界で興収10億ドル(約1150億円)を突破した「トイ・ストーリー3」の続編、「トイ・ストーリー4」の製作を発表。感動の名作「3」で物語は完結したが、1、2作で監督を務めたジョン・ラセター氏が新たな発想に出合ったことから製作が決まったという。17年6月に米国で公開する予定という。

 東京ディズニーシー(千葉県浦安市)にある「トイ・ストーリー」をモチーフにしたアトラクションに連日、長蛇の列ができるように、同シリーズの人気は日本でも高い。

 このほかにもディズニーは、日本人少年が主人公の「ベイマックス」を今冬、「アナ雪」の続編短編を来春、「ファインディング・ニモ」の新作を16年に公開予定で、“攻撃の手”を緩める気配はない。業績の記録を更新する可能性も大いにある。

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2014年11月8日のニュース