映画企画会社10億円所得隠し 「おくりびと」の収入除外

[ 2014年10月29日 09:54 ]

  大ヒット映画「おくりびと」を手掛けた映画企画会社「セディックインターナショナル」(東京)が東京国税局の税務調査を受け、興行収入の一部を申告しなかったなどとして、2012年8月期までの5年間に約10億円の所得隠しを指摘されたことが29日、分かった。

 重加算税を含めた追徴税額は約4億円で、同社は修正申告し、既に納付したという。

 関係者によると、同社は作品を企画し、俳優の出演交渉などを担当。「おくりびと」(08年公開)の興行やDVD販売で得た収入の一部に当たる数億円を申告しなかったほか、「十三人の刺客」(10年公開)の海外興行の収入を簿外口座に入金させて申告から除外したとみられる。製作の経費を二重計上したケースもあったという。

 国税局は仮装隠蔽を伴う所得隠しと判断したもようだ。同社は「見解の相違もあったが、国税当局の指摘を受け入れた。関係者に深くおわびします」とのコメントを出した。

 信用調査会社によると、同社の13年8月期の売上高は9億円。

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2014年10月29日のニュース