坂東三津五郎 12月舞台降板を発表「治療専念」

[ 2014年9月28日 05:30 ]

こまつ座主催公演を降板することになった坂東三津五郎

 歌舞伎俳優の坂東三津五郎(58)が27日、本紙昨報通り、体調不良で、12月5日から出演を予定していたこまつ座主催公演「芭蕉通夜舟」(東京・紀伊国屋サザンシアター)を降板すると発表した。

 三津五郎は昨年9月、すい臓がんの手術を受け療養していたが、今年4月に本格復帰を果たしていた。8月には東京・歌舞伎座の「八月納涼歌舞伎」を無事務め上げたものの、その後、体調を崩したとみられていた。

 マネジメント元は、「検査の結果、加療の必要ありとの判断もあって、治療に専念することにしました」と経緯を説明。現在は通院しながら、具体的な治療方法を医師と検討中という。

 三津五郎は文書で「どうしてもやりたかった作品ですので、無理をしてでも演じることも考えました。しかし“ほぼ一人芝居”という性質上、もし体調不良となった場合には今以上のご迷惑をおかけすることになってしまいますので、やむを得ず降板し治療に専念することにいたしました」と説明した。

 こまつ座は「公演は中止ではなく、あくまで延期という措置にさせていただきます」と、三津五郎の回復を待ち、上演する意向を表明した。時期は未定。レギュラーでナレーターを務めるテレビ朝日「世界の街道をゆく」(月~金曜後8・54)の収録は、今後も予定通り続けるという。

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2014年9月28日のニュース