「アド街」愛川欽也、情報番組の最高齢司会者ギネス認定「感無量」

[ 2014年9月26日 10:00 ]

「情報テレビ番組の最高齢現役司会者」としてギネス世界記録に認定された愛川欽也(C)テレビ東京

 テレビ東京「出没!アド街ック天国」(土曜後9・00)の司会を務める愛川欽也(80)が「情報テレビ番組の最高齢現役司会者」としてギネス世界記録に認定された。今月3日のスタジオ収録で認定式が行われ、ギネス世界記録の公式認定員がサプライズ登場。愛川は「感無量です」と喜び「普通なら60歳過ぎたら引退するところ、その先20年、今もまだ続けていますから。病気をして番組を休んだこともない自分に『おまえ、よくやったじゃないか』と言いたいです」と胸を張った。

 番組は1995年4月15日スタート。街を徹底的に紹介する地域密着型都市型エンターテインメントで、あらゆる街に出没する情報バラエティー。来年4月には放送20周年を迎える。

 愛川は今年6月25日に80歳の誕生日を迎え、認定日9月3日の記録は80歳70日。認定式の様子は今月27日の同番組「~奥秩父温泉郷~」で放送される。

 司会コンビを組むテレビ東京の須黒清華アナウンサー(29)レギュラー出演者の峰竜太(62)薬丸裕英(48)山田五郎(56)らの前で表彰され、愛川は「みんなの前でサプライズで表彰されて、非常にビックリしました。スタッフが大勢いるのに、よく教えなかったですね」と笑みをこぼす。

 「好きな仕事をただ普通に続けてやってきて、気が付いたら“世界最高齢の情報番組司会者”になっていたんですね。認定証は『キンケロ・シアター』(愛川主宰劇団の活動拠点)に飾ろうと思います」と感慨深げに語った。

 番組については「僕も自分が出演した長寿番組をいくつも思い出しますが、来年で20周年を迎える番組は初めてです。めでたいですね」と破顔。「実際、番組で以前、取材した子どもが次に取材すると、すっかり大人になっている…そういうのって番組が長く続かないとできないことですし、素敵ですよね。こういった長寿番組にはそう出会えるものではないでしょう。相性がよかったんでしょうね」と愛着を示した。

 ▼林祐輔プロデューサー 愛川さんと収録の合間にお話ししていると、古くはテレビの草創期から高度成長期、バブル期など、そのころのテレビ界のおもしろいエピソードを聞かせてくれます。その度に、愛川さんが長く第一線で活躍してこられた偉大さを実感しています。おかげさまで「アド街」は今年、放送開始から20年目、来年2月には1000回の収録を迎えます。記念すべき1000回はアド街らしいスペシャル企画にしたいと思っております。そして、その1000回記念が、愛川さんが語り継ぐべき、新しいテレビ界のエピソードになるよう、頑張りたいと思います。

 ◆愛川 欽也(あいかわ・きんや)1934年(昭4)6月25日、東京都出身の80歳。71年からTBSの深夜ラジオ「パックインミュージック」のパーソナリティーになり、人気を獲得。「キンキン」の愛称が定着する。その後、テレビ司会者として日本テレビ「11PM」フジテレビ「なるほど!ザ・ワールド」などの長寿番組を支える。映画「さよならモロッコ」で監督・主演を務めたほか、東映映画「トラック野郎」シリーズの人間味あふれる三枚目役で大ブレイク。近年は主演・脚本・監督を担うBS11の人情刑事ドラマ「港古志郎警視」や自身のインターネットテレビ局「kinkin.tv」で復活した「愛川欽也パックインジャーナル」などで衰えぬ活躍をしている。

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