小百合「とても感動」 着物姿でモントリオール世界映画祭登壇

[ 2014年8月30日 09:10 ]

モントリオール世界映画祭の公式上映後、観客の拍手を浴びる吉永小百合(右)と阿部寛

 カナダで開催中の第38回モントリオール世界映画祭で29日(日本時間30日)、ワールドコンペティション部門出品作「ふしぎな岬の物語」の公式上映が行われ、冒頭で主演の吉永小百合と阿部寛が登壇した。和服姿の吉永は特訓したフランス語で「敬意を抱いているこの映画祭で皆さまとご一緒でき、とても感動しています。大変光栄です」とあいさつした。

 「ふしぎな―」(10月11日公開、成島出監督)は、吉永が初めて企画も兼ねた映画。岬のカフェの女店主と集う人々の温かな交流を描いた。

 上映に先立ち開かれた記者会見は市民参加が可能で、日本人以外の観客も訪れて満員。吉永さんは「3年前、日本で大きな地震があり、亡くなった人と生きている人の命のリレーが行われてきたと思います。つらい状況の中でも明日に向かって生きていくというメッセージを、世界の方々に送れたらと願いを込めた作品です」と語った。

 同映画祭は北米では最大規模。コンペ部門には綾野剛さん主演の「そこのみにて光輝く」(呉美保監督)も出品されている。授賞結果は9月1日夜(日本時間2日朝)に発表される。(共同)

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2014年8月30日のニュース