ASKA被告初公判で第3、第4の愛人発覚も…求刑は2年~2年半か

[ 2014年8月28日 05:40 ]

28日に初公判を迎えるASKA被告

 覚せい剤取締法違反(使用、所持)罪などに問われた歌手ASKA(本名宮崎重明)被告(56)の初公判は、28日午後1時15分から東京地裁で開かれる。検察側は20年以上前から違法薬物を常用し、入手ルートが暴力団員だったとして悪質性を指摘。弁護側は罪状を認め、即日結審する見込み。公判では第3、第4の新たな愛人の存在が明らかになる可能性もある。

 公判では、検察側から違法薬物に手を染めるようになった経緯や、愛人とのシャブ&セックスについて詳しく明かされる見通し。先月25日に、同罪で一緒に逮捕・起訴された栩内(とちない)香澄美被告(37)とは別の愛人がいたことが発覚しており、この女性は警視庁の取り調べに「ASKA被告に勧められて一緒に覚せい剤を使用した」と供述。検察側は、こうした証言などを証拠提出するとみられる。

 音楽関係者によると、ASKA被告には客室乗務員の女性ら複数の愛人がいたといい、ほかにも薬物に絡んだ第3、第4の愛人の存在が明かされる可能性がある。検察側がほかの愛人からも同様の証言を得られていれば、ASKA被告が第三者に違法薬物を勧めた悪質性を訴えられるのと同時に、起訴内容を全面否認している栩内被告を追い込むことにもつながる。ASKA被告はこれまでに「20年以上前から違法薬物を使っていた」と供述。今月19日には同被告に合成麻薬MDMAを譲り渡していたとして、指定暴力団住吉会系幹部の男(47)らが逮捕された。検察側は、ASKA被告の違法薬物への親和性が顕著で、暴力団員を入手ルートとしていた悪質性も指摘した上で、初犯の薬物事犯としては重い2年~2年半を求刑するとみられる。

 一方、弁護側は罪状を全面的に認める方針。ASKA被告は5月17日に逮捕されて以降、公の場で肉声を発しておらず、被告人質問でどのようなことを発するのか注目が集まる。ASKA被告が更生のためにすぐに病院に入院したこと、入手ルートを素直に打ち明けたこと、今後は洋子夫人ら家族が更生を支えていくことなどを主張し、情状酌量を求める。情状証人は出廷しない見込みだ。

 公判は即日結審する方向。ASKA被告は閉廷後、入院中の千葉市内の病院に戻るとみられる。

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