山田監督 米倉さん訃報に絶句…次回作も“オファー”していた

[ 2014年8月27日 14:05 ]

米倉斉加年さんをしのんだ山田洋次監督

 山田洋次監督(82)が27日、松竹を通じてファクスを送り、26日に腹部大動脈瘤破裂のため亡くなった俳優の米倉斉加年さん(享年80)を悼んだ。

 米倉さんは山田監督の「男はつらいよ」シリーズや今年1月に公開された「小さいおうち」に出演した。

 山田監督は「この春、米倉さんに出演してもらった映画『小さいおうち』のパーティーでお会いした時はとても元気で、この次は喜劇の舞台をやろうねと、その話で盛り上がり、実際、ぼくはその気になっていたので、あまりの突然で言葉もありません」と絶句。

 「柔軟な感性と表現力、その奥に硬質な思想がでんと座っている、素晴らしい役者がこの国から一人消えた、という思いです」と悔やんだ。

 また、米倉さんは宇野重吉さん(1988年没、享年73)らが創設した「劇団民藝」出身。山田監督は「心からの師の宇野重吉さんを尊敬した人でした。ぼくは彼がうっとりした表情で宇野さんの話をする姿が好きだったし、その姿がいつのまにか宇野さんに似てきたような気がしたものです」と故人をしのんだ。

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2014年8月27日のニュース