“寅さん命日”に思い返したい名言ベスト3 1位は“生きる意味”語る

[ 2014年8月5日 08:15 ]

「男はつらいよ」シリーズで心に残る「寅さん」役を演じた渥美清さん=1995年10月撮影

 渥美清さん(96年に68歳で死去)が主演し、第1作公開から45周年を迎える国民的人気映画シリーズ「男はつらいよ」の劇中の「名言ベスト3」が4日、松竹から発表された。この日は渥美さんの命日。フーテンとして自由に生きる主人公「寅さん」こと車寅次郎はシリーズ終了後も愛され続けており、東京の下町育ちらしい粋な名文句がランクインした。

 「名言ランキング」は、7月25日に廉価版DVDが発売されたことを記念して、インターネット上などでアンケートを実施。同日に「人気作品ランキング」が発表されたのに続き、今度は劇中の心に残るセリフについて寅さんファンが投票した。

 第1位の「ああ生まれてきて良かった…」は、秋吉久美子がマドンナを務めた「寅次郎物語」(87年)での終盤の名文句。高校生で思春期真っただ中のおい、満男(吉岡秀隆)から「人間は何のために生きているのかな」と問われ、「生きる意味」について真摯(しんし)に語った。投票した人は「満男の問いに寅さんがさらっと答えたこの言葉は、幸福とは何かということも考えさせられて、寅さんはやっぱり凄いと感じたセリフです」と話している。

 第2位、第3位には、シリーズを通して寅さんが見せる“インテリ嫌い”の象徴的な言葉だ。2位の「人間理屈じゃ動かねえ」は第1作から。妹、さくら(倍賞千恵子)との結婚を認めてほしいと迫る博(前田吟)との船上シーン。愛や恋に理屈をこねる博にズバリと言い放った。無駄なことを考えず、シンプルに考え行動する寅さんらしいひと言だ。3位の「インテリというのは自分で考えすぎますからね」は70年公開の第3作「フーテンの寅」の一幕。マドンナ役の新珠三千代さんが演じる温泉宿の女将から、大学生の弟の将来を相談されたシーンで得意げに熱弁を振るった。

 同点3位の「男が女にほれるのに年なんかあるかい」は87年公開の「知床慕情」での名言。三船敏郎さん演じる獣医師が、熟年の女性(淡路恵子さん)に寄せる恋心を後押しするひと言だ。いつも失恋ばかりしている自分を棚に上げた言葉が、よりユーモアを誘う。

 映画シリーズは48作中、46作の監督を手がけた山田洋次氏が原案、脚本を担当。多くのセリフは山田監督の考案だ。

 また、ランキング第3弾として、今月14日まで「マドンナランキング」の投票を実施中。27日に発表が予定されている。

 ▽男はつらいよ 「フーテンの寅」こと車寅次郎(渥美)が故郷の?飾区柴又と日本各地を舞台に繰り広げる人情喜劇。毎回登場するマドンナとの成就しない恋が見どころ。68~69年にフジテレビで放送されたドラマ版に続き、映画版が69~95年に全48作、特別編1作を上映。30作を超えた83年、ギネスブックに「一人の俳優が演じた最も長い映画シリーズ」と認定された。廉価版DVDシリーズはHDリマスターを施し、松竹から49作発売。各1800円(税別)。

続きを表示

「美脚」特集記事

「騒動特集」特集記事

2014年8月5日のニュース