新沼謙治 故郷思い熱唱、震災後初地元・大船渡イベント参加

[ 2014年8月3日 05:30 ]

「復興」の文字が入った大漁旗をバックに歌う新沼謙治

 歌手の新沼謙治(58)が2日、故郷の岩手県大船渡市で行われた三陸・大船渡夏祭りに参加した。

 東日本大震災後、地元の公式イベントに参加するのは初めて。特設ステージに姿を見せると、3000人を前に「少しずつではあるけど、復興に向けて勢いがついてきている。この肝心な時に参加できてうれしい」とあいさつ。最新曲「ふるさとは今もかわらず」を歌い上げた。

 同曲は、震災と博江夫人の死(11年9月)を乗り越え、故郷の未来と復興に思いをはせて自ら作詞、作曲した。「震災と妻の旅立ちがあったが“くじけてはいけない、これから未来に向かってやることがあるんだ”と思って作った」と紹介。さらに「いつまでも(代表曲の)“嫁に来ないか”じゃなく、これからは故郷のために歌っていきたい」と話すと、笑いと喝采に包まれた。

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2014年8月3日のニュース