NHKが本気で取り組むスペクタクル…綾瀬はるか再び“大河”主演

[ 2014年7月29日 09:00 ]

足かけ3年続くNHKドラマに主演する綾瀬はるか

 女優の綾瀬はるか(29)が、NHKが2016年春から3年にわたり放送する大河ファンタジー「精霊の守(も)り人」に主演することになり、28日、東京・渋谷の同局で行われた制作発表に出席した。

 作家上橋菜穂子さんのファンタジー小説が原作。綾瀬は異界の魔物などから「新ヨゴ皇国」の皇子チャグムを守るため、短槍(たんそう)を武器に戦う女用心棒のバルサを演じる。

 昨年の大河ドラマ「八重の桜」でヒロインを演じ、再び“大河”と銘打った大作に主演することになり、「大河の撮影が毎日楽しくて仕方なかったので、またNHKさんとご一緒できてうれしい」と笑顔。撮影は来年夏から3年間で、「長いなぁと思いますが、私自身が成長して段階ごとの撮影に取り組んでいきたい」と抱負を語った。

 本格的なアクションシーンも多く、今秋から稽古に入る予定で「殺陣はやったことがあるけれど、短槍は初めてなので楽しみ。アクションは好きなので、迫力と緊張感のある映像にしたい」と意欲十分。来年、NHKがラジオ放送を始めて90年を迎えることを記念した作品ということもあり、「新しい時代をちゃんと覚悟を持って背負っていきたい」と力を込めた。

 09年から同じく3年にわたって放送され、1話あたりの制作費が大河ドラマ(約6000万円)を超える約1億円とされた本木雅弘(48)主演の「坂の上の雲」に続く大型企画。制作統括の海辺潔氏は「NHKが本気で取り組むスペクタクル。大河ドラマを作ってきたノウハウを発揮し、“坂の上の雲”に匹敵する作品にしたい」と意気込む。綾瀬の起用の理由は「身体能力が高く、弱さを内包しているバルサの二面性を表現できる」と説明した。中国や東南アジアなど海外でのロケも行い、全22回放送予定。全編高画質の「4K」で制作する。

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2014年7月29日のニュース