デヴィ夫人が謝罪 名誉毀損訴訟、高裁で和解

[ 2014年7月22日 19:41 ]

 大津市の中2男子がいじめで自殺した事件に絡み、タレントのデヴィ夫人のブログに写真を誤って掲載され、名誉を傷つけられたとして、兵庫県宝塚市の50代の女性が1100万円の損害賠償を求めた訴訟は22日、夫人が謝罪することなどを内容とする和解が大阪高裁(山下郁夫裁判長)で成立した。

 2月の一審神戸地裁判決は名誉毀損を認め、デヴィ夫人に慰謝料など165万円の支払いを命じ、双方が控訴していた。

 女性側代理人によると、和解は、いじめ事件と無関係だった女性へのおわびのほか、「一審判決を基礎とした」内容。解決金も盛り込まれているとみられるが「裁判所の勧告により、女性側、夫人側とも取材は受けないことで合意した」としている。

 一審判決によると、デヴィ夫人は2012年、加害者とされる数人の少年の写真とともに、女性の写真もブログに掲載。女性が加害少年の母親かのように読める文章を載せた。

 訴訟で夫人は「少年の母親とは明示していない。女性ではなく、母親を非難する意図だった」と主張していたが、一審判決は「何の裏付けもなく写真を掲載して発信し、安易で軽率だ」と指摘していた。

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2014年7月22日のニュース