ASKAの異常な言動に苦悩…妻の証言が逮捕の決め手に

[ 2014年5月23日 05:30 ]

ASKA容疑者

 CHAGE and ASKAのASKA(本名宮崎重明)容疑者(56)が覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された事件で、警視庁が逮捕に動く大きな決め手となったのは、洋子夫人(59)の証言であることが22日、分かった。ASKA容疑者が異常な言動を繰り返すことに苦悩し、夫の更生を考えて情報提供。Chage(56)にも相談する中で、苦渋の決断だった。

 物証だけでは逮捕に踏み切るのが難しい中、警視庁組織犯罪対策5課が「間違いなく陽性反応が出る」「自宅で所持している」などと確証をつかめたのは、洋子夫人の証言が決め手だった。

 関係者によると、洋子夫人はASKA容疑者が自宅で異常な言動を繰り返し、家族とまともに接することができなくなっていることに苦悩。昨年8月の週刊文春の薬物使用疑惑報道後、警察の捜査が家族にも及び、Chageに相談した。関係者は「夫のことでチャゲアスが解散に追い込まれてしまうかもしれないと思って真っ先に相談したようだ」と説明した。

 報道からしばらくたつと、ASKA容疑者の人格が再び変貌したため、夫の身を案じて口を開くことを決断。関係者は「世間体を考えるとASKAさんのことを話すのはつらかっただろう。このままでは薬物にむしばまれて、身を滅ぼしてしまうと心配して、実情を話された」としている。

 ただ、洋子夫人は警視庁に直接、情報提供をしておらず、Chageから伝え聞いた関係者が話したとみられる。洋子夫人は17日、警視庁による東京都目黒区の自宅の捜索に立ち会っており、同課は「夫人とは家宅捜索の時に初めて会った」と明かしている。

 洋子夫人の旧姓は八島で、CBC(中部日本放送、名古屋)と毎日放送(大阪)の元アナウンサー。ASKA容疑者とは、チャゲアスのラジオ番組(83~84年)で共演して知り合い、87年に結婚。2人の子供にめぐまれた。

 長男はロックバンド「THE N.E.E.T」のボーカル・SOで、長女は12年にメジャーデビューしたシンガー・ソングライターの宮崎薫。ともに20代半ばで、父と同じく音楽の道を進んだ。家族とまともに接することができない父の姿を見て、心を痛めていたようだ。

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