雁屋哲氏「責任はすべて私に」編集部への抗議は「お門違い」

[ 2014年5月9日 15:40 ]

 「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)に連載中の漫画「美味しんぼ」の原作者・雁屋哲氏(72)が9日、自身のブログを更新。福島第1原発を訪れた主人公らが原因不明の鼻血を出す描写をめぐり「書いた内容についての責任はすべて私にあります」とし「スピリッツ編集部に電話をかけたり、スピリッツ編集部のホームページなどに抗議文を送ったりするのはお門違いです」と呼び掛け、批判には自らが応じる構えを示した。

 問題の描写は同誌4月28日発売号に「福島の真実編」として掲載された。多数の取材を申し込まれた雁屋氏は「(漫画は)この後、その23、その24まで続きます。取材などは、それから後にお考えになった方が良いと思います」と促した。責任は自身にあるとし「何かご意見があれば、この私のページ当てにお送りください」(原文ママ)とつづった。

 鼻血の描写に非難が相次ぎ、4日にはブログに「ここまで騒ぎになるとは思わなかった」と感想。7日には福島県双葉町が「福島県全体に許しがたい風評被害を生じさせている」と発行元の小学館に対して厳重抗議したことを発表するなど、物議を醸している。

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