「いちえふ」作者竜田さん 講談社に原稿持ち込む…他誌で掲載断られ

[ 2014年5月5日 07:55 ]

福島原発元作業員が描くルポ漫画「いちえふ」

 作者の竜田さんは全ての線を面相筆で描く、珍しい漫画家。多くの作家は金属製のペン先を使う。微妙に線はゆがむが、担当編集者は「壊れた建物に命が宿り、異様な存在感がある。竜田さんの思いも、線の強弱に出やすいのでは」とみている。

 「絵と文字で表現する漫画は、情報量が多く、ルポ向き」とも。竜田さんは昨年春、自ら37ページの原稿を持って講談社「週刊モーニング」の編集部に売り込んだ。他誌では掲載を断られた。担当者は「見た瞬間、凄い価値があるのは一目瞭然だった」と振り返る。同誌で不定期連載を経て単行本化され、今後は「3巻くらいまで出そう」だという。

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2014年5月5日のニュース