新垣氏 佐村河内氏に「感謝」も…「Mr.サンデー」で語る

[ 2014年4月13日 22:15 ]

佐村河内守さんの曲を代作していた新垣隆氏

 佐村河内守氏(50)の楽曲を代作し、20年近く務めた桐朋学園大学の非常勤講師を先月28日付で退任した作曲家の新垣隆氏(43)が、13日放送のフジテレビ「Mr.サンデー スクープSP」(後9・00)に出演。ゴーストライターをしていたことを公表した2月6日の会見後、初めて取材に応じ、番組MCの宮根誠司(50)に真実を公表するに至った経緯を語った。

 2月の記者会見の時とは打って変わって柔和な表情の新垣氏は、18年前に初めて出会った時からの経緯などを話した。

 佐村河内氏の名前で作曲したことで、自身の名前ではありえなかった圧倒的支持を受けたこと。さらに、佐村河内氏が新垣氏の作った曲を「実際に聞こえていたかどうかはともかく、真剣に聴いてくれて『いいですね』と言ってくれた。そのやりとりが重要だった」と語り、その意味では佐村河内氏に「感謝ですね」と明かした。

 また、作曲するためには、あるところまでは佐村河内氏が作った指示書が必要、長編小説のプロットを作るきっかけというのが必要であると語り、2月の記者会見で「共犯」と語った意味を説明した。

 だが、自身が作曲した曲が評判になったことで佐村河内氏がテレビなどへの露出が増えたことで「これは参ったな。これ以上世間に出てしまうと、本当のこととまったく違う。フィクションになってしまう」と危機感を覚えた。また、佐村河内氏の自伝を読んだことで「これ以上、今のことを続けるのは危険であると『直感』いたしました。活動を1度打ち切るのが賢明と思われます」とコンビ解消を訴えたという。

 その訴えは受け入れてもらえなかったが、「ヴァイオリンのためのソナチネ」を作曲した義手のバイオリニスト「みっくん」の両親から、佐村河内氏の意見で板挟みになっている進路の相談などを受けた時に「音楽を愛するこどもたちを、これ以上傷つけるわけにはいかない」と真実を打ち明け、その後記者会見を行うに至ったという。

 現在は、以前から続けていたという伴奏の仕事や編曲などで生計を立てているという新垣氏。迷惑をかけた人々に謝罪の旅も行っている。「皆さんに対して申し訳ないことをしたが、応援してくださる人がいるので、その人たちに対して少しでも音楽を続けているということを伝えたい」とインタビューを受けた理由を語っている。

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