こんぴら歌舞伎、満員で開幕 染五郎ら鏡開き

[ 2014年4月5日 19:34 ]

「四国こんぴら歌舞伎大芝居」を前に、共演者と鏡開きをする市川染五郎(右から3人目)

 春の恒例「四国こんぴら歌舞伎大芝居」が5日、香川県琴平町の「旧金毘羅大芝居」(金丸座)で開幕し、満員の約700人が集まった。座頭の市川染五郎は舞台前に共演者と鏡開きをし、「多くの方にお越しいただきたい」と述べた。

 公演は2部構成で、1部は三大名作の一つ「菅原伝授手習鑑」で、華麗な立ち回りを見せた。2部の「女殺油地獄」では油に似せた液体を舞台上で流し、臨場感あるクライマックスを演出した。

 岡山市からきた主婦の今田さやかさん(40)は「染五郎さんがテレビで見るよりずっと男前だった」と余韻に浸った。

 金丸座は1835(天保6)年に建てられた国の重要文化財で、現存する日本最古の芝居小屋。四国こんぴら歌舞伎大芝居は20日まで。

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2014年4月5日のニュース