神山氏 佐村河内氏の騒動に未解明部分「全貌を文章にしたい」

[ 2014年3月19日 16:43 ]

佐村河内守氏に質問するフリーライターの神山典士氏

 佐村河内守氏(50)が新垣隆氏(43)に作曲を依頼していたことや聴力を偽装していた問題の告発記事を執筆したノンフィクション作家の神山典士氏(53)が19日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)に生出演し、一連の騒動について激白した。

 冒頭、番組MCの宮根誠司(50)から佐村河内氏が会見を開いたことについて、感想を聞かれ、神山氏は「佐村河内さんの嘘がひっくり返ってよかった。これで子供たちも安心して音楽をやってくれる」と語った。

 また19日発売の「週刊文春」に掲載されている“第二の新垣氏”なる音楽大学作曲科4年生の男性Aさんの存在について触れ、「(Aさんは今回の騒動で)ショックを受けるばかりで、どうしたらいいか分からない状態」だという。宮根が「新垣さんに(作曲を)断られ、その代わりを探していたのでは」という憶測に対しては、「そういう見方もあるかもしれません」と同意し、「新垣さんは専門家なので大曲を依頼する。小さな曲に対しては、もっと使いやすい方を探しておきたいという思いもあったのかもしれませんね」と感想を述べた。

 聴力の偽装については、一度だけ、義手のバイオリニスト・みっくんのコンクールを佐村河内氏と鑑賞した時に、演奏者の演奏終了を3分を告げる鐘が鳴ることに対し、佐村河内氏が「神山さん、3分たつと“ちーん”といいますね」と言った時、「鐘が鳴るというなら、まだ手話などで伝わるのですが…」と疑念を感じたという。

 今回の告発に至った理由については、「みっくんが“これからも曲(ヴァイオリンのためのソナチネ)を弾きたいけど、クレジットに佐村河内氏の名前が入るのは嫌”と言っており、何とか早くクレジットを取ってあげたい」と思ったという。

 新垣氏について、宮根が「25歳の時から18年間ゴーストライターをやっていたことが分からない」と疑問を呈すると「(新垣氏は)自分の名前で現代音楽を発表しているし、仲間と小さなコンサートも開いていたが売れていなかった」と明かした。さらに「佐村河内さんから依頼を受けた音楽はクラシックではなかったので、自分の力が役に立つなら」と引き受けたと新垣氏が言っていたことを明かした。

 佐村河内氏の音楽プロデュース力については偽装発覚直後も「今の気持ちとは違うけど」と前置きしつつ、「やってきたことをみるとNHKの番組とか映画音楽を作ったりとかだんだん大きな仕事をしてきて“こいつ凄いな”と思う瞬間はあった」とした。

 会見のVTRを「この会見で明らかになったのは、佐村河内さんが最初に謝罪した。その謝罪は何かと言うと“バレてしまって世間を騒がせてしまってごめんなさい”という謝罪だったということが明らかになった」と断言し、「自分のやってきたことの本質に対して謝っているんじゃないんだということ」と切り捨てた。

 新垣氏の近況については「音楽しか生きる術(すべ)がない方なので、記者会見の翌日から決められたスケジュールを淡々とこなしている」と明かした。

 最後に神山氏は「まだ解明できていない人物がいる。新垣さんの前に佐村河内さんが頼ったというか、音楽仲間がいたりする。僕は作家なのでこの全貌をこれから文章にしたい」と意気込んだ。

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