大島優子 被災地で3年がかり念願の16人編成「背中を押せれば」

[ 2014年3月12日 05:30 ]

石巻市総合体育館で復興支援特別公演を行ったAKB48。「掌が語ること」を歌い終え、胸の前に手を組む大島優子ら

 AKB48グループが東日本大震災から丸3年を迎えた11日、岩手県宮古市、宮城県石巻市、福島県南相馬市に加え、4都市の専用劇場の計7カ所で復興支援特別公演を行った。メンバーが各地に分かれ、石巻市総合体育館には、卒業を控えた大島優子(25)や地元の仙台市で3年前に被災した岩田華怜(15)ら16人が登場。新年度から復興の「再生期」と位置づける同市のファンらへ、新曲「前しか向かねえ」などでエールを送った。

 被災地ライブは、第1回を11年5月22日に岩手県大槌町と山田町で行ってから35回目。これまで6人編成が基本だった支援ステージを、通常の劇場公演と同じ16人で披露した。

 大島は「私たちがライブをするときは16人なので、前からメンバーをもっと連れてきたかったんです」と3年掛かりで念願がかなったことを説明。「ヘビーローテーション」「フライングゲット」などヒット曲を連発。聴衆は秋葉原の劇場さながらにカラフルなライトを揺らし、「ミックス」と呼ばれる合いの手も入れた。

 子供たちや学生を中心に集まった約900人の1番人気は大島。「新生活を始める人が前に一歩進めるように背中を押せれば」と語りかけ、卒業ソング「前しか向かねえ」を頭を激しく揺らしながら全力で歌い踊った。会場を見渡し「笑顔がたくさん見られて楽しかった。元気になられていることがとても伝わった」と顔をほころばせた。

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2014年3月12日のニュース