佐村河内氏 涙浮かべ謝罪…ひげ、サングラスもなく短髪で

[ 2014年3月7日 11:05 ]

都内のホテルで会見した別人のような風貌で現れた佐村河内守氏

 「両耳の聞こえない作曲家」として知られ、ゴーストライター騒動を巻き起こした佐村河内守(さむらごうち・まもる)氏(50)が7日、東京都内のホテルで記者会見を開いた。

 2月5日に問題が表面化。ゴーストライターを務めていたと公表した桐朋学園大非常勤講師の新垣隆氏(43)が翌6日に謝罪会見してから1カ月。問題発覚以降、初めて公の場に姿を見せた。

 予定されていた午前11時の4分後に手話通訳が登場。その後、ひげをそり、サングラスもなく髪を短くした佐村河内氏が登場。「私のうそで非常にご迷惑をおかけしたことを謝罪いたします」と述べ「このたびは、多大なご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんでした」と深く頭を下げた。

 また、10時40分過ぎに障害者手帳を交付した横浜市の求めで受けた聴力の再検査の診断書が配布。「感音性難聴」と記され「身体障害者福祉法に基づく聴覚障害者には該当しない」とされていた。診断書によれば、聴力は右が48・8dB、左が51・3dBで、語音による検査では、最良語音明瞭度は右が71%、左29%と記されていた。

 佐村河内氏は障害者手帳を返納したことを明らかにし「障害者年金は一度も受け取っていない」と述べた。聴覚について佐村河内氏は「3年くらい前から聞き取れることもあったが、音声はひずんでしまい、会話は聞き取れないことがほとんど。手話通訳を必要とすることに偽りはない」と述べた。

 ゴーストライターを務めていた作曲家新垣隆さん(43)の会見について「『こんなことはやめよう』と何度も言ったというのは全くのうそ。18年間で一度だけ、最近のことです」と反論した。新垣さんの主張は他にも事実と異なる点があるとして、名誉毀損で訴える意向を明らかにした。

 今月6日に報道各社に送られた佐村河内氏の署名入りの文書では「皆様の前で、私が犯してしまった過ちを心から謝罪させていただきたいと思っております」としつつ、「(新垣さんらの発言は)事実とは異なる点がありますので、自分の言葉でご説明させていただきたい」と記していた。

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