安井昌二さん死去「チャコちゃんシリーズ」「ビルマの竪琴」

[ 2014年3月5日 05:30 ]

オールスター家族対抗歌合戦に出場する安井昌二さんと次女の四方晴美さん

 映画「ビルマの竪琴」やテレビドラマ「チャコちゃんシリーズ」で人気を博した俳優の安井昌二(やすい・しょうじ、本名四方正雄=よも・まさお)さんが3日午前9時、急性心不全のため東京都内の自宅で死去した。85歳。東京都出身。葬儀は近親者のみで執り行い、後日、偲(しの)ぶ会を開く予定。

 松竹によると、安井さんは、特に持病などはなく、年に1、2本のペースで舞台などに出演。同居する次女で、「チャコちゃんシリーズ」のチャコちゃんを演じた元女優四方晴美さん(56)が3日朝、起きてこないことを心配し、様子を見に行くと亡くなっていたという。妻で女優の小田切みきさんは06年に亡くなっている。昨年7月の新派公演「東京物語」が最後の仕事となった。

 1949年に長谷川一夫主催の新演伎座に入団。54年に日活に入社し、小津安二郎脚本「月は上りぬ」で映画デビュー。56年市川崑監督の「ビルマの竪琴」で主人公の水島上等兵を演じた。テレビドラマでも活躍。妻や娘と共演した「チャコちゃん」シリーズの優しい父親役はお茶の間で人気だった。63年に劇団新派に正式入団し、劇団の重鎮として活躍していた。

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2014年3月5日のニュース