「徹子の部屋」お引っ越しは「いいとも」終了がきっかけ

[ 2014年2月25日 16:00 ]

黒柳徹子

 テレビ朝日の定例社長会見が25日、港区六本木の同社で行われ、早河洋社長(69)が4月から放送時間を繰り上げる人気トーク番組「徹子の部屋」(月~金曜後1・20)について「金のない中でよくぞ、そういうアイデアを出したな」とスタッフを称賛するコメントをした。

 昨年の年間視聴率がゴールデン帯(午後7~10時)とプライム帯(同7~11時)で2冠を達成した同局だが、2013年度(2013年4月から2014年3月)ではプライム帯のみの1冠(24日現在)。早河社長は「2年余りトップ争いをできていて、一過性のものではないことが実証できていてうれしい。残り1カ月、前日・ゴールデンはトップは難しいが、プライム帯についてはどうにか取りたい」としつつ「この2年で超えるべきハードルも体感できた。一定の時間をかけてさらなる高みに挑戦してきたい。2018年度までに4冠を目指す。全部を強化していくのは難しいが、18年度までに完成形にたどり着ければ」と目標を掲げた。

 全日のコンテンツ強化の1つとして、4月から「徹子の部屋」を1時間20分早めて正午から放送する。平城隆司取締役編成制作局長(53)は「編成は弱点をどう克服するか。正直なところ、30年にわたってお昼の顔だったタモリさんが12時の顔を卒業するということで、うちにももっと長い間、お昼の顔をやられている方がいらっしゃるので、ぜひ1時間ちょっと繰り上げてやろうと」と32年で放送に幕を下ろすフジテレビの長寿バラエティー番組「笑っていいとも!」の終了が“お引っ越し”の大きな要因だったことを明言した。

 同番組は、これまで開始時間は午後1時台で、38年の歴史で午後0時台は初めて。「本人は50年やるとおっしゃっている。その気持ちを大事にしたい。“私も12時の顔になるのね”と喜んでいただいた」とMCの黒柳徹子(80)もやる気を見せているといい、「情報系が多い中、ホッとしたお昼を過ごしたいという方がフジテレビのほうにもいらっしゃったと思う。海外を含めて、全てのスターに出ていただける、うちのトーク番組としての看板番組。新しい視聴者層が広がるんではないか」と新時間帯となる番組に期待を寄せたい。

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