籾井NHK会長 就任初日に理事の辞表預かる 人事権強調

[ 2014年2月22日 00:51 ]

 NHKの籾井勝人会長が1月25日の就任初日に理事らに辞表を預けるよう求め、会長の人事権を強調していたことが21日、複数のNHK関係者への取材で分かった。現在までに任期途中で辞任した理事はおらず、辞表は籾井氏が預かっているとみられる。

 関係者によると、1月25日午前、臨時役員会が開催され、籾井会長は就任のあいさつなどとともに「あなた方は前の会長が選んだ。今後の人事は私のやり方でやる」という趣旨の発言をし、辞表を預けるよう出席者に求めた。

 籾井会長は21日の衆院総務委員会で民主党の近藤昭一氏に「辞表を預かっているという事実を確認したい」と問われたのに対し「人事のことなので、言及を避けたい」と答弁していた。

 臨時役員会の後、籾井会長は就任会見に臨み、従軍慰安婦について「どこの国にもあったこと」などと述べ、問題となった。

 関係者によると、過去の会長にも同様に辞表を求めたケースがあるという。

続きを表示

2014年2月22日のニュース