松田龍平4冠ジワジワ実感「少しずつ喜びをかみしめています」

[ 2014年2月14日 05:30 ]

男優主演賞トロフィーを掲げる松田龍平

2013年(第68回)毎日映画コンクール表彰式

(2月13日 ミューザ川崎シンフォニーホール)
 「舟を編む」で男優主演賞に輝いた松田龍平(30)は自らの受賞を「素晴らしい賞をありがとうございます」と感謝。その後、日本映画大賞、監督賞、美術賞を合わせて計4冠を達成した作品に話が及ぶと、初めてクールな表情をほころばせた。

 「自分が携わった作品というのはなかなか客観的に見ることができない。それでも、こうやって賞をいただいて少しずつ喜びをかみしめています」。チームワークで勝ち取った快挙をジワジワと実感している心境を明かした。

 演じたのは、15年もの歳月をかけて1冊の辞書作りに取り組む編集者。台本を読んだ時はつかみどころのない役と感じたそうで「辞書を作るというのは想像を絶する作業でした。でも、新しい言葉を見つけたり、作ったりというのは生まれたころから誰もがしていること。そう思って役作りしました」と説明。同い年の石井裕也監督と徹底的に話し合いながら難役を演じ切った。

 昨年はNHKの連続テレビ小説「あまちゃん」の水口琢磨役でも注目された。それでも、言葉の端々に漂うのは映画への深い愛情。最後は「凄くいい映画なんです。見てない方はぜひ見てください」と作品を売り込んでいた。

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2014年2月14日のニュース