日テレ「明日ママ」第5話でも最低更新、11・6% 裏番組は五輪

[ 2014年2月13日 10:04 ]

日本テレビ系連続ドラマ「明日、ママがいない」主演の芦田愛菜

 物語の舞台となった児童養護施設の描写などをめぐり、放送開始直後から賛否両論が巻き起こっている、人気子役の芦田愛菜(9)が連続ドラマ単独初主演を務める日本テレビ系「明日、ママがいない」(水曜後10・00)の第5話が12日に放送され、視聴率が11・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが13日、分かった。

 初回14・0%、第2話13・5%、第3話15・0%、第4話13・1%と推移し、第4話からは1・5ポイント減となり、これまでの最低を更新した。同時間帯では、渡部暁斗(25=北野建設)が銀メダルを獲得したソチ五輪ノルディックスキー複合個人ノーマルヒルの中継をテレビ東京、NHKBS-1で放送していたことも影響したと見られる。5話までの平均は13・5%となっている。

 さまざまな理由で親と離れ離れになった子どもたちが暮らす児童養護施設を舞台に、子どもたちが懸命に生きる姿を描く母子の愛の物語。

 同ドラマをめぐっては初回放送翌日、親が育てられない子どもを匿名で受け入れる“赤ちゃんポスト”に預けられた芦田演じる主人公のあだ名を「ポスト」としていることに、実際に「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」を設置する慈恵病院(熊本市)が放送中止を要請する事態に。施設の職員が子どもに暴言を吐いたり、ペット扱いする場面もあり、全国児童養護施設協議会など複数の団体が内容改善を要望。慈恵病院は放送倫理・番組向上機構(BPO)に審議を求めた。

 第2話の放送からは騒動の影響のため、スポンサー数社がCM取りやめなどの措置も始め、第3話からはスポンサー全社がCMの放送を取りやめ、ACジャパンや自社宣伝のみが流れる展開に。第4話放送を前に、日本テレビ側が取材不足を認め、「子供たちに配慮していく」と改善を表明した。また、大きな問題に発展したことから、田村憲久厚生労働相が子どもたちへの影響を調査する方針を明らかにした。

 第5話でも、第4話に引き続き、問題となっている子どもたちのあだ名などは継続。企業のスポットCMも1本も流れなかった。

 一方、「あくまでフィクション」「問題提起になっている」「子役の演技が素晴らしい」なども声もあり、賛否両論が広がっている。

 芦田のほかには、同じく施設に預けられる子どもを演じる鈴木梨央(8)のほか、施設長役の三上博史(年齢非公表)、施設の職員役の三浦翔平(25)、児童相談所の職員役の木村文乃(26)、城田優(27)鈴木砂羽(41)らが出演している。

 第5話は、パチ(五十嵐陽向・5)が里親候補の山口夫妻のもとへ行くことになる。山口夫妻はパチを温かく迎えるが、ポストはなぜか元気がないパチの様子が気にかかる。その頃、いつもようにピア美(桜田ひより・11)が音楽室でピアノの練習をしていると、突然現れたみどり(高橋ひとみ・52)が演奏を聞かせてほしいとある曲をリクエストする。後日、ピア美は音楽の教師から有名なピアノコンクールに出場するよう勧められる。声をかけてきたみどりは音大の教授で、コンクールの審査員をしていて、ピア美のピアノを気に入り、推薦してくれたというのだ。そんな中、ドンキは以前断った川島(松重豊・51)と美鈴(大塚寧々・45)夫婦の家へ再び“お試し”に行くように言われて…という展開だった。

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2014年2月13日のニュース