佐村河内氏「3年前聴力回復」は本当?国、市が調査へ

[ 2014年2月13日 05:30 ]

佐村河内守氏
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 「両耳の聞こえない作曲家」として知られた佐村河内守氏(50)が12日未明、楽曲が別人の作品だった問題に関し、直筆文書で「3年前くらいから言葉が聞き取れる時もあるまで回復していた」と明らかにした。専門医は聴力回復には懐疑的な見方だが、「専門家の検査を受けていい」とし、判定次第では聴覚障害2級の身体障害者手帳を返納するとした。これを受け、国や手帳を交付した横浜市も調査に着手した。

 代理人の弁護士を通じて「お詫(わ)び」と題した、便せんで8枚の直筆謝罪文をマスコミ各社へ送付した佐村河内氏。35歳で完全に聴力を失ったとされてきたが、「3年前くらいから、耳元ではっきり、ゆっくりしゃべってもらうと、こもってゆがむ感じはありますが言葉が聞き取れる時もあるまでに回復していました」と“聞こえている”ことを認めた。

 18年前から楽曲のゴーストライターを務めた桐朋学園大非常勤講師で作曲家の新垣隆氏(43)の「初めて会った時から耳が聞こえないと感じたことはない」との証言に対しては、「事実と違う」と反論。「全然聞こえなくなって聴覚障害の認定を受けていたことと、3年前くらいまでは、聞こえていなかったことは真実」と記した。02年に取得した聴覚障害2級の身体障害者手帳について「専門家の検査を受けていい」とし、2級でないと判定されれば手帳は返納するとの意思を示した。

 文書の内容について「天地神明に誓って真実」と強調したが、千葉県内の耳鼻科専門医は「器質的な原因で、補聴器を使っても聞こえない状態(聴覚障害2級)の人が、言葉が聞き取れるようになる可能性はかなり低い」と疑問を投げかけた。

 一方、聴力の回復を認める謝罪文を受け、行政も動きだした。

 田村憲久厚労相はこの日の記者会見で「本人がそのようなことを言っているなら、障害者手帳の取り消しも含めて対応することになる」と発言。障害年金受給の有無を確認し、受給要件を満たしていなければ返還を求める考えを示した。

 また、身体障害者手帳を交付した横浜市の林文子市長も会見し、「制度にのっとり適切に処理していきたい」と明言。手帳は一度発行されれば更新手続きは必要なく、返納の前例もないが、市担当者は「本人と面会して事実をきちんと確認したい。症状が改善したのであれば申請してほしい」と話した。面会時期は未定という。

 市によると、障害者手帳の申請は市が指定した医師の診断に基づき書類などで審査。加齢などで症状が悪化したとして等級を変更することはあっても、改善したとの届け出を受けた前例はない。

 佐村河内氏は、近日中に公の場で一連の騒動を謝罪する意向。障害者手帳の不正取得を疑う声もある中、医師の診断書など聴覚障害を証明するものを公開する必要もありそうだ。

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