新垣氏 高橋大輔に感謝「このような事態にもかかわらず…」

[ 2014年2月6日 17:22 ]

佐村河内氏が写して書いたという譜面を手に説明する新垣隆氏

 聴力を失った作曲家で「現代のベートーベン」と呼ばれる佐村河内守(さむらごうち・まもる)氏(50)が、実際は曲作りをしていなかった問題で、18年間にわたってゴーストライターを務めていたと公表した桐朋学園大非常勤講師の新垣隆氏(43)が6日、都内のホテルで謝罪会見をした。

 ソチ五輪フィギュアスケート男子日本代表・高橋大輔(27=関大大学院)の今季ショートプログラム(SP)使用曲「ヴァイオリンのためのソナチネ」も、新垣氏が作曲したもの。

 本番直前というこの時期での公表には「とても悩んだ」という新垣氏。あくまでも「こちらサイドの思いでしかないかもしれないが」と前置きした上で「このままでは日本を代表してオリンピックで活躍する高橋選手まで彼と私のウソを強化する材料になり、五輪の競技後に発覚した場合、高橋選手が戸惑い、偽りの曲で演技したではないかと世界から避難されるのではないかとも考えた。偽りのこういう状況のまま、踊っていただくことは良くないことではないか。高橋選手にはこの事実を知った上で、堂々と戦っていただきたい」とこの時期での公表を決意した思いを明かした。

 新垣氏は高橋が使用するということを知ったのは昨年7月の発表から「だいぶ後」だったという。「テレビで流れているのが何となく聞こえてきて(知った)。高橋選手があの曲を選んでくださったのは大きな喜びだった」という。事実が公表されるも、高橋側は曲目の変更はしないことを発表。「高橋選手がこのような事態にもかかわらず、なおこの曲を選んでくださり、踊ってくださると聞いて、非常にうれしく思いました」と高橋サイドへの感謝の言葉を述べた。

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2014年2月6日のニュース