佐村河内守氏の曲は別人作 フィギュア高橋大輔のSP使用曲も

[ 2014年2月5日 02:10 ]

佐村河内守氏

 聴力を失った作曲家で「現代のベートーベン」と呼ばれる作曲家の佐村河内守氏(さむらごうち・まもる=50)の楽曲は別人が作曲していたことが分かった。佐村河内氏の代理人の弁護士が5日未明、「交響曲第1番 HIROSHIMA」などの主要な楽曲は、別の音楽家が作ったものだったと、明らかにした。

 ソチ冬季五輪フィギュアスケート代表の高橋大輔がショートプログラム(SP)で使用予定の楽曲「ヴァイオリンのためのソナチネ」も、佐村河内氏の作品ではないという。

 佐村河内氏の作品を「本当は自分が作曲している」という人物が、その事実を告発する準備。背景には佐村河内氏との間で意見の対立など何らかのトラブルがあったようだ。

 代理人によると、十数年前から佐村河内氏が別の人物にイメージなどを伝え、曲にしてもらっていたといい、「(作曲した)人物の側にも作曲者として表に出づらい事情があると聞いており、佐村河内が自身を単独の作曲者と表記するようになった」と経緯を説明。佐村河内氏は深く反省しているという。

 ◆佐村河内 守(さむらごうち・まもる)1963年(昭38)9月21日、広島市生まれ。同市の崇徳高卒業後に上京。97年に映画「秋桜(コスモス)」の音楽を手掛け、01年にゲームソフト「鬼武者」の音楽などで脚光を浴びる。08年「広島市民賞」を受賞。13年公開の映画「桜、ふたたびの加奈子」の音楽も担当。

続きを表示

芸能の2014年2月5日のニュース