渦中の日テレ「明日ママ」第3話は15・0% 1・5ポイント微増

[ 2014年1月30日 10:00 ]

「明日、ママがいない」第3話の1場面(C)日本テレビ

 物語の舞台となった児童養護施設の描写などをめぐり、放送開始直後から賛否両論が巻き起こっている、人気子役の芦田愛菜(9)が連続ドラマ単独初主演を務める日本テレビ系「明日、ママがいない」(水曜後10・00)の第3話が29日に放送され、視聴率が15・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが30日、分かった。初回14・0%、第2話13・5%と推移しており、第2話からは1・5ポイントの微増。3話までの平均は14・2%。

 さまざまな理由で親と離れ離れになった子どもたちが暮らす児童養護施設を舞台に、子どもたちが懸命に生きる姿を描く母子の愛の物語。

 同ドラマをめぐっては初回放送翌日、親が育てられない子どもを匿名で受け入れる“赤ちゃんポスト”に預けられた芦田演じる主人公のあだ名を「ポスト」としていることに、実際に「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」を設置する慈恵病院(熊本市)が放送中止を要請する事態に。施設の職員が子どもに暴言を吐いたり、ペット扱いする場面もあり、全国児童養護施設協議会など複数の団体が内容改善を要望。慈恵病院は放送倫理・番組向上機構(BPO)に審議を求めた。第2話から提供表示がなくなり、第3話では、スポンサー全社がCMの放送を取りやめ、ACジャパンやスポットCM、自社宣伝のみが流れる事態となった。

 一方「あくまでフィクション」「問題提起になっている」「子役の演技が素晴らしい」なども声もあり、賛否両論が広がっている。

 芦田のほかには、同じく施設に預けられる子どもを演じる鈴木梨央(8)のほか、施設長役の三上博史(年齢非公表)、施設の職員役の三浦翔平(25)、児童相談所の職員役の木村文乃(26)、城田優(27)鈴木砂羽(41)らが出演している。

 第3話は、施設最年長の17歳のオツボネ(大後寿々花・20)にスポットを当てた物語だった。

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