「明日ママ」スポンサー全社がCM見合わせ

[ 2014年1月27日 20:52 ]

児童養護施設を舞台にした日本テレビ系の連続ドラマ「明日、ママがいない」の大型看板

 日本テレビの連続ドラマ「明日、ママがいない」が児童養護施設の団体などから内容改善を求められている問題で、番組スポンサーの花王、三菱地所、小林製薬の3社は27日、CMの放送を見合わせると決めた。番組を提供しているスポンサー全8社がCM放送を見合わせることになった。一方で同局の大久保好男社長は同日、放送を継続する意向を明らかにした。

 3社は29日放送の第3話のCMをACジャパン(旧公共広告機構)の公共CMに差し替える。契約は継続しているが、スポンサー全社がCMを見合わせるのは異例。

 日本テレビ総合広報部は「当社では番組の契約に関する個別の事項についてはお答えしていません」としている。

 また、大久保社長は定例記者会見で「抗議や申し入れは重く受け止めるが、最後まで見れば私たちの意図を理解していただける」と述べた。当初の予定通り全9話を放送する方針。

 会見で佐野譲顕制作局長は脚本や演出の大幅な変更は予定していないと明言。「子どもたちの視点から愛情とは何かを描きたい」と、あらためてテーマを説明した。

 ドラマをめぐっては「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を設置する慈恵病院(熊本市)や全国児童養護施設協議会が「養護施設の子どもや職員への誤解や偏見を与えかねない」として放送の中止や内容改善を求めている。

 ビデオリサーチによると、関東地区の視聴率は第1話で14・0%を記録、注目を集めていた。

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2014年1月27日のニュース